関ジャニ∞村上信五さんが語る人間力の磨き方

2020年5月18日にフジテレビで放映された『関ジャニ∞クロニクルF』にて、村上信五さんが「人生で最も影響を受けた本」として紹介した1冊――それが『いまこそ、感性は力』(致知出版社刊)です。この出来事を機縁に本書の著者である日本BE研究所所長・行徳哲男氏、思風庵哲学研究所所長・芳村思風氏との鼎談が実現しました(月刊『致知』2020年9月号掲載)。
村上さんが本書と出逢ったきっかけ、感銘を受けた言葉やエピソード。村上さんがジャニーズに入った経緯、ジャニー喜多川氏との思い出、不遇の時代を支えたもの。さらには、いまなぜ感性が大事なのか、いかにして感性を磨くか、コロナ禍を過ごす上で大切な心構えとは何か。異色の組み合わせが織り成す人間学談義から学ぶものは多いでしょう。

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ジャニーズ×『致知』 42年の歴史上初となるコラボ

「あっ、思風先生な!思風先生ええよな!」
「思風先生はこれもオススメですよ」

村上信五さんがテレビ番組の中で発したこのひと言がすべての始まりでした。

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の只中、フジテレビ『関ジャニ∞クロニクルF』では、関ジャニ∞のメンバーがそれぞれ自宅からリモート収録に臨むことに。そこで「人生で最も影響を受けた本」というテーマが出されると、大倉忠義さんが『人間の格』(芳村思風・著/致知出版社刊)を紹介。すると、それに触発された村上さんが冒頭の言葉を発しながら、いまから10年前に刊行した『いまこそ、感性は力』(行徳哲男、芳村思風・著/致知出版社刊)を取り上げてくださったのです。

他のメンバーから「村上君、めっちゃ本読んでるからムズそう」「信ちゃんは本多いから大変なんちゃう?」「家中に本あるらしいで」「図書館やん」と言われていたことに加え、『いまこそ、感性は力』を推薦されたことで、村上さんは日頃より読書を通じて、人生や仕事に真剣に向き合っておられる方なのだと感銘を受けました。ぜひ月刊『致知』にご登場いただきたいと思ったものの、同時に頭をよぎったのは「ジャニーズ事務所とはこれまで全く縁がないし、うちは芸能雑誌ではないから、断られるだろうな」という勝手な先入観、諦めでした。

そんな矢先、行徳先生から連絡が入りました。「自分の本を“人生で最も影響を受けた本”に選んでくれた村上君とぜひ対談をしたい」と。行徳先生の強い要望に背中を押されるようにして、半ばダメ元で取材依頼状をお送りしました。すると、驚くべきことに、翌日すぐ担当マネジャーからお電話をいただき、「歴史ある重厚な月刊誌に取り上げていただけるのは光栄です」とご快諾のお返事を頂戴したのです。

「いつの時代でも、人生にも仕事にも真剣に取り組んでいる人はいる。そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう」

この創刊理念のもと、昭和53年に産声をあげて以来、有名無名やジャンルを問わず、各界各分野で一道を切り開いてこられた方々の貴重なご体験談を掲載することで、人間学を探究してきた月刊『致知』。このたび42年の歴史上初となるジャニーズタレントとのコラボレーションとなりました。

一流の人は普通の人

都内某ホテルの車寄せで待機していると、約束の時間より5分早く村上さんは到着されました。取材会場までご案内した際、村上さんに「よくお引き受けくださいましたね」と正直に伝えたところ、「何をおっしゃいますか、こちらこそ。ビックリしましたわ。よくあんな番組チェックしてくださいましたね」「まさかこのような形でお声掛けいただけるとは思いも寄らなかったので、とても楽しみにしていました」と気さくに答えてくださいました。

初めてお目にかかった印象は、ものすごく自然体で、「俺は有名人だ」という傲慢な感じが全くないということ。ほんの数分の間お話ししただけで、非常に誠実なお人柄が伝わり、すっかり魅了されてしまいました。以前、世界的デザイナーのコシノジュンコさんが取材の際におっしゃっていた「一流の人は普通の人」との言葉は、まさに至言であると感じた瞬間でした。

行徳先生、87歳。芳村先生、78歳。村上さん、38歳。80代、70代の先達と30代の人気アイドルとの忘年の交わり。念願の初対面を果たした3人の語り合いは終始感動の連続で、笑いと学びの尽きない、あっという間の2時間でした。

そこで語られた内容は、11ページに及ぶ鼎談記事として掲載されており、

「1冊の本が結んだ奇妙な縁」
「本を閉じ、目を閉じ、天を仰いだ箇所」
「こうしてジャニーズ人生がスタートした」
「感性に長けた人ジャニー喜多川との思い出」
「不遇のアイドル時代を支えたもの」
「44年前の12月4日すべてはそこから始まった」
「感性論哲学が生まれた驚きの背景」
「本音と実感を鍛え、『紛れもない私』を生きる」
「世界的プロゴルファー青木功が掴んだ『前後際断』の境地」
「コロナ禍の時代をどう生きるか」
「『もしも塾』の公演を萩で行った理由」
「人間の命が最も輝く瞬間とは」
「徹底的な『集中』、そして『狂』であれ」
「村上さんが感じている命の使いどころ」

など、仕事や人生を発展繁栄させるヒントに満ちた教えが凝縮しています。

村上信五流の読書法

村上さんといえば、フジテレビ系列での東京五輪メインキャスターに就任したことをはじめ、歌手やバラエティータレント、俳優、司会者など多方面で活躍されています。また、先述の通り、読書家としても知られています。

そんな村上さんが『いまこそ、感性は力』と出逢ったきっかけは、友人からの紹介でした。飲食店を営んでいる友人が東京で事業に失敗し、広島の実家に戻る時、親御さんの薦めで行徳先生と芳村先生の本を読み、すごく感銘を受けたといいます。

いまから5~6年前、その友人の方から「村上君も一回読んでみぃ」と言われ、送られてきたのが『人間の格』と『いまこそ、感性は力』だったのです。その友人は村上さんより10歳ほど年上の方で、尊敬する友人からの薦めなら素直に読んでみようと思ったそうです。

その当時の読後感について、次のように振り返っています。

「最初に読ませていただいた時はもう分からんことだらけでした。なぜそもそもこの2冊なんだろうというのが正直な感想でしたし、やっぱり哲学は難しいと。そんな入り口で、分からない言葉はメモを取って調べながらだったんですけれども、気がつくとスラスラと最後まで読み終えていました。読んでいる途中で、一度本を閉じ、目を閉じ、天を仰ぎ、“うわっ、なるほど”と噛み締める箇所がいくつかあったんです」

村上さんが思わず、一度本を閉じ、目を閉じ、天を仰ぎ、「うわっ、なるほど」と噛み締めた箇所がこちら。

「その一つが森信三先生の言葉。
“人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅すぎない時に”
これはもうスパーンと降りてきましたね。まさにきょうのことやないかと思いながら(笑)」

村上さんは『いまこそ、感性は力』を読んで、どのような影響を受けたのでしょうか。

「この本を拝読してから、物の捉え方や考え方が少し変わってきました。学歴がなくてもいいんだと自信を得られたこともそうですし、たとえ世間の見解と違ってもそこに迎合する必要はなくて、自分の感覚を大事にして発言することに勇気を持てたんです。
年を重ねれば重ねるほど、知らないことばかりが増えていって、知らない世界に触れれば触れるほど、以前は“学んでいかなきゃいけないんだ”と捉えていたのが、いまは“一生学んでいけるんだ。こんなに面白い世界があるんだ”と思えるようになりました」

本を読むことによって、自分と違う考え方に触れ、「ああ、そうか」と気づき、その気づきに基づいて実践する。この気づきと実践の積み重ねによって、人間力が磨かれていくことを、村上さんは教えてくれています。私たちも日々読書と実践を繰り返し、自分磨きに努めていきたいものです。

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◇村上信五(むらかみ・しんご)
昭和57年大阪府生まれ。中学3年生の時にジャニーズ事務所入所。平成14年関ジャニ∞を結成し、16年CDデビュー。歌手やバラエティータレント、俳優、司会者など多方面で活躍。フジテレビ系列での東京五輪メインキャスターに就任。

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