全日本柔道男子代表監督・井上康生が語る、プロに欠かせない3つの言葉とは

 

ロンドンオリンピックで男子柔道金メダルゼロに終わった日本柔道を再建し、リオオリンピック全7階級メダル獲得という快挙を成し遂げた全日本柔道男子代表監督の井上康生さん。そんな井上さんが語る、指導者、プロとして大事にしてきた3つの言葉とは。

「熱意」「誠意」「創意」

リオオリンピックで全7階級メダル獲得という快挙を成し遂げ、いま、2020年の東京オリンピックに向けて、選手たちの指導に取り組んでいる井上康生さん。

ややもすれば精神論に傾きやすいスポーツ界にあって、井上さんは、様々な書物や他のスポーツから柔道に生かせる部分は貪欲に学び、また、最新の科学的成果に基づいたメンタル・フィジカル両面のトレーニング法を取り入れるなど、柔軟かつ斬新な独自の指導法で多くの選手たちを世界トップレベルに育て上げてきました。

そんな井上さんが指導者として、プロとして大事にしてきたのが、『プロの条件』(弊社刊)の中にある「熱意」「誠意」「創意」の3つの言葉だといいます。

前回『致知』に出させていただいた時に、『プロの条件』(弊社刊)という本をいただいたのですが、その中に仕事を成就するために欠かせないものとして「熱意」「誠意」「創意」という3つの言葉が紹介されていて、まさしくそのとおりだと思いました。以来、選手や柔道教室などでもその三つの言葉の大切さを伝えてきました。

監督としても、掲げた目標に対して「こんなもんでいいや」という中途半端ではなく、何が何でも達成するのだという「熱意」を示すことが大事だと思いますし、また、周りの協力なくして本当の成功はないと思っていますので、相手に対しての信頼や敬意といった「誠意」も忘れてはいけません。
 
そして、考えたり、想像したりする「創意」がなければ、掲げた目標や夢も達成できません。「創意」の源は何かというと知識力だと私は考えているので、指導者として常に学び続ける心を忘れないでいたいと強く思っています。

何かが何でも目標は達成するんだという「熱意」、自分を支えてくれる周囲の方々への「誠意」、そして、掲げた目標や夢を達成するための「創意」――。

指導者として世界の舞台で結果を出し続けている井上さんの強さの源が、この3つの言葉にあることを教えられます。

(※本記事は『致知』最新号2018年9月号掲載、ALSOK・村井温会長と井上康生監督の対談の一部を抜粋・編集したものです。各界のリーダーたちもご愛読、人生・仕事のヒントが満載の月刊『致知』の詳細・ご購読はこちらから)

☆ALSOK・村井温会長と井上康生監督の対談の読みどころ☆

・柔道が好きで好きでしょうがない子供だった
・亡き母がくれたオリンピック金メダル
・ぱっと悟る南宗禅、少しずつ悟る北宗禅
・自己マネジメント能力を持った人材をどう育てるか
・トップがいかに人材、組織音持ち味を活かせるか

◇井上康生(いのうえ・こうせい) 
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いのうえ・こうせい―昭和53年宮崎県生まれ。平成9年東海大学入学。11年バーミンガム世界選手権大会100キロ級優勝を皮切りに、12年シドニーオリンピック柔道100キロ級金メダル、13年全日本選手権大会100キロ級で優勝し、3冠王者に輝く。同年東海大学卒業。東海大学大学院体育学研究学科体育学専攻修士課程修了後、ALSOK入社。20年現役引退。東海大学柔道部副監督などを経て、24年11月より全日本柔道男子代表監督に就任。リオオリンピックで史上初の全7階級メダル獲得を達成。

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