2023年09月22日
京セラやKDDIを日本を代表する大企業に育て上げ、不可能と言われたJAL再建を成し遂げた稲盛和夫氏。その偉業は、いかなる信念のもと実現していったのか。珠玉の名言から心の姿勢を学びます。
私心なかりしか――稲盛和夫の名言集
・私心を捨てて、世のため人のためによかれと思って行う行為は、誰も妨げることができず、逆に天が助けてくれる
・心の中でどういう思いを抱いているかによって、その人の性格は変わってくる
・決して華々しくなくても、営々と努力を重ね続けた人は、晩年に至るまでやはり素晴らしい人生を歩んでおられる
・思いと行動の結果として、今、我々が生きている人生がある
・公正・公平・正義・努力・勇気・博愛・謙虚・誠実…。このような言葉で表現される生き方を、愚直なまでに真摯に追求していくことこそが、今日本の各界のリーダーに求められている
・与えられた仕事を天職と思い、その仕事を好きになるよう努力し、さらに打ち込む
・とにかく真剣に、誰にも負けない努力をしている人を、神様が見捨てるはずがない
・波瀾万丈の人生で、さまざまな現象に遭遇し対処しながら、人間性を高め、自分自身の魂を磨いていく。これこそが人生の目的
・一日が終わるときに、今日を振り返り、「利己的な振る舞いがなかったか」、「卑怯な振る舞いがなかったか」という反省を怠ってはならない。このことを通じて魂は徐々に磨かれていく
・どのような厳しい状況にあっても、それを正面から受け止め、誠を尽くし、誰にも負けない努力を続けることが、成功するためには必要なのです
・苦難に直面したときに、打ち負かされて夢をあきらめてしまったり、いい加減なところで妥協をしてしまったりするのか、それとも苦労を苦労と思わず、ひたむきに努力を重ねることができるのか、ここに人間的に成長できるかどうか、その分岐点がある
・美しい心をもち、夢を抱き、懸命に誰にも負けない努力を重ねている人に、神はあたかも行く先を照らす松明を与えるかのように、“知恵の蔵”から一筋の光明を与えてくれる
人生とは、「運命」という縦糸と「因果の法則」という横糸で織りなされています。しかし、「運命」は不変ではありません。善きことを思い、善きことに努めていくことで、よき結果が生まれるという「因果の法則」を使うことによって、人生を素晴らしいものにすることができるのです
・企業経営には、権謀術数が不可欠だと感じている人が多いかもしれないが、そういうものは一切必要ない。今日一日を一生懸命に生きさえすれば、未来は開けてくる。また、“正々堂々”と人間として正しいやり方を貫けば運命は開けてくる
(本記事の言葉は月刊『致知』や弊社書籍『人生と経営』『「成功」と「失敗」の法則』などより抜粋・編集したものです) ▼独立、転勤、転職、昇進、第二の人生……この春、新たなステージに挑戦するあなたへ ~新生活応援キャンペーン開催中!(詳細は下記バナーをクリック↓)~ ◇追悼アーカイブ◇ 昨今、日本企業の行動が世界に及ぼす影響というものが、従来とちがって格段に大きくなってきました。日本の経営者の責任が、今日では地球大に大きくなっているのです。 ――稲盛和夫
『致知』の定期購読(1年12冊)をお申し込みいただいた方全員に、人生の伴侶となる書籍を特別にご用意しました。
稲盛和夫さんが月刊『致知』へ寄せてくださったメッセージ「致知出版社の前途を祝して」
平成4年(1992)年
このような環境のなかで正しい判断をしていくには、経営者自身の心を磨き、精神を高めるよう努力する以外に道はありません。人生の成功不成功のみならず、経営の成功不成功を決めるものも人の心です。
私は、京セラ創業直後から人の心が経営を決めることに気づき、それ以来、心をベースとした経営を実行してきました。経営者の日々の判断が、企業の性格を決定していきますし、経営者の判断が社員の心の動きを方向づけ、社員の心の集合が会社の雰囲気、社風を決めていきます。
このように過去の経営判断が積み重なって、現在の会社の状態ができあがっていくのです。そして、経営判断の最後のより所になるのは経営者自身の心であることは、経営者なら皆痛切に感じていることです。
我が国に有力な経営誌は数々ありますが、その中でも、人の心に焦点をあてた編集方針を貫いておられる『致知』は際だっています。日本経済の発展、時代の変化と共に、『致知』の存在はますます重要になるでしょう。創刊満14年を迎えられる貴誌の新生スタートを祝し、今後ますます発展されますよう祈念申し上げます。
★『致知』2023年10月号「出逢いの人間学」には、稲盛和夫氏に薫陶を受けた石田昭夫さんと大田嘉仁さんがご登場!貴重な実体験を交えて、稲盛哲学の神髄を語っていただいています。詳細はこちら
◇稲盛和夫(いなもり・かずお)
昭和7年鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。34年京都セラミック(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、平成9年より名誉会長。昭和59年には第二電電(現・KDDI)を設立、会長に就任、平成13年より最高顧問。22年には日本航空会長に就任し、27年より名誉顧問。昭和59年に稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。また、若手経営者のための経営塾「盛和塾」の塾長として、後進の育成に心血を注ぐ。著書に『人生と経営』『「成功」と「失敗」の法則』『成功の要諦』(いずれも致知出版社)など。