5 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
二十代は人生を懸けて熱中できるものを見つける時 松井秀文(公益財団法人ゴールドリボン・ネットワーク名誉会長/アフラック元社長)

1974年、日本で初めて「がん保険」を発売したアフラック日本支社。創業メンバーの一人にして、5代目社長として1兆円企業へと導いたのが、松井秀文氏である。同社を大きく躍進させた経営手腕はどのようにして培われたのだろうか。原点となる二十代の仕事ぶりを振り返っていただいた。

人生には時にマイナスな出来事が降りかかってきますが、一所懸命やる姿を見ている人は必ずいます。
何事も気を抜かず、目の前の仕事に打ち込むことが人と人との絆を育み、困難を乗り越える力になるのではないでしょうか
松井秀文
公益財団法人ゴールドリボン・ネットワーク名誉会長/アフラック元社長
【写真=川崎製鉄で工程管理のコンピュータシステムづくりに没頭していた頃】
私の二十代は、迷いと挑戦の10年間でした。様々な葛藤を抱え時に翻弄されながらも、迷いや悩みを一歩踏み出す力に変え、絶えず挑戦を続けてきたことが今日の私に繋がったと実感します。
1944年、5人きょうだいの三男として東京都品川区に生まれました。父は鉄道会社の技術者を務め、家族のために父と母が自宅の庭で農作物をつくってくれる一般的な家庭で育ち、決して裕福ではありませんでしたが、一家に笑いは絶えませんでした。
また、きょうだいが多く両親の手が回らなかったこともあり、のびのびと自由に育ててもらったように思います。そのおかげか、幼い頃から独立心旺盛でした。
教育熱心な母の影響を受けて、中高一貫の開成中学校に進学。学業優秀なきょうだいたちに囲まれ、「あなたはうちで一番できが悪い」と母に言われた悔しさは、その後の発奮材料となりました。ある意味母の愛情の表れで、いまでは感謝しています。
経営者として原点にあるのは、……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
◇迷いと挑戦の二十代
◇すべては現場から始まる
◇運命を変えた一つの手記
◇「正しいことはいつか分かる」
◇人生に無駄な経験は何一つない
プロフィール
松井秀文
まつい・ひでふみ――昭和19年東京都生まれ。43年東京大学経済学部卒業後、川崎製鉄(現・JFEスチール)に入社。外資系損保会社を経て、48年大竹美喜氏と共にアフラック日本支社設立に参画。平成7年社長、15年会長、19年相談役に就任。22年アフラック退任。現在は自ら創設した公益財団法人ゴールドリボン・ネットワークの名誉会長を務め、小児がんの支援活動に携わっている。
編集後記
アフラック日本支社の設立に参画し、同社の基盤を築き上げた松井秀文さん。2007年10月号以来、実に19年ぶりのご登場です。終始笑顔で快く質問に答えてくださるお姿がいまも心に残っています。

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