1 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
夢と情熱を持ち続けていれば、いつまでも青春時代は続く 大和田伸也(俳優)

俳優として数々の映画やドラマ、舞台に出演する大和田伸也氏。その傍ら、舞台演出に絵画、エッセイ、ネット動画と、新たな世界に果敢に挑戦し、78歳を迎えたいまなお第一線を走り続けている。氏の底知れぬバイタリティーはいかにして培われたのか。原点となる20代の足跡を振り返っていただいた。

夢と情熱を持ち続けていれば、いつまでも青春時代は続く
大和田伸也
俳優
僕の20代は、「夢」と「情熱」の10年間でした。絶えず夢を持って、それに向かって情熱を注ぎ続けたことが、いまの私を形づくっていると実感しています。
1947年、4人きょうだいの次男として福井県敦賀市に生まれました。幼い頃から好奇心旺盛で、絵を描いたり文章を書いたり、映画を見ることが好きでした。当時はフランス映画とイタリア映画の全盛期でしたから、フェデリコ・フェリーニ監督の『道』やアラン・ドロン主演の『太陽がいっぱい』をはじめ、多くの作品を貪るように観ていたものです。
学校では何事も主体的に取り組み、中学時代はバレー部、バスケット部、新聞部、放送部、生徒会に所属。特に勉強をしなくても、いつも県内の模試で上位にいる成績優秀な子供でもありました。
ところが、学業を疎かにしていたことが仇となり、高校2年生の頃から全く授業についていけなくなりました。初めて挫折を味わい、精神を病んでしまったのです。
そこで学校を1週間休み、兄と姉が住む東京に赴いたことが分岐点になりました。……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
◇挫折から見出した夢
◇「一人の誠実な男たれ」
◇人としてどう生きるべきか
◇うまくいかなくても腐らない
◇枝葉よりも太い幹を育てる
プロフィール
大和田伸也
おおわだ・しんや――昭和22年福井県生まれ。早稲田大学在学中に演劇を始め、43年劇団四季入団。46年独立。47年NHK朝の連続テレビ小説『藍より青く』に出演、人気を得る。52年映画『犬神の悪霊』で映画初主演。その後ドラマ『水戸黄門』『踊る大捜査線』シリーズ、映画、舞台など多方面で活躍。著書に『オヤジに言わせろ! 人生は夢と情熱』(竹内書店新社)がある。
編集後記
取材は10月23日(木)、横浜市内のホテルにて行われました。映画や舞台で長年にわたり第一線で活躍してきた名優への取材ということで、緊張して会場に伺うも、終始笑顔で快く質問に答えてくださるお姿がいまも心に残っています。明るく周囲を笑顔にするお人柄の中に並々ならぬ意志の強さが垣間見え、本物とは何たるかを肌で感じた60分でした。

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