5 月号ピックアップ記事 /インタビュー
リーダーは自分の背中で見せる 植村弘子(ユーグレナCo-CEO)

微細藻類ミドリムシ(学名:ユーグレナ)の食用屋外大量培養に世界で初めて成功し、食品からバイオ燃料まで多岐にわたる事業を展開する㈱ユーグレナ。しかし、2017年からは7年連続赤字と、経営不振に陥っていた。2024年にCo-CEOに抜擢された植村弘子氏は、いかにして組織改革を断行し、僅か1年で黒字化を実現したのか。その挑戦と葛藤の日々を振り返っていただき、人を育て、強い組織をつくる秘訣に迫る。

「幸せは鬼の顔をしてやってくる」
父が家族に伝え続けてくれた言葉で、私のモットーでもあります。
困難や逆境が迫ってきたら、幸せの入り口。辛い時こそ学びがあるという気持ちで、これからも挑戦を続けていきたいですね
植村弘子
ユーグレナCo-CEO
【写真=共に苦難を乗り越えてきた㈱ユーグレナの経営陣。左が創業者の出雲充氏、前列中央が植村氏】
――植村さんは㈱ユーグレナのCo-CEO(共同最高経営責任者)として、同社の組織改革を推進してこられました。
〈植村〉
私たちは「人と地球を健康にする」をパーパスに掲げ、ヘルスケアやバイオ燃料を事業の柱に展開しています。2025年には創業20年を迎え、売上高は過去最高となる504億円、営業利益は31億円を記録しました。
そもそも私が㈱ユーグレナに出合ったのは、宿泊やレストランの予約サイトを運営する一休に勤めていた15年以上前のことです。とあるイベントの表彰式に参加した折、創業者の出雲充のスピーチに心を揺さぶられました。
「ミドリムシで世界を救う」。熱い志に触れ、こんな人が世の中にいるのかと涙が止まりませんでしたね。その場でユーグレナを検索すると「一名募集」と出てきて、この会社に行こうと決めたんです。
ただ、翌日に熱い思いを一休の森正文創業社長に伝えたら、「世界を救う前に一休を救ってから行け」と言われまして(笑)。一度は思い留まり、㈱ユーグレナが上場した時にはすぐに株主となって外部からエールを送り続けました。
――熱烈なファンだったのですね。
〈植村〉
ええ。しかし、いざ2023年に入社して真っ先に感じたのは、寂しさでした。……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~(全4ページ)
◇信じられるものを信じる会社にしたい
◇〝破壊者〟と呼ばれた新人時代
◇逆境の時、トップはどうあるべきか
◇いい会社ではなく強い会社を目指して
◇「我が社の赤字は、お客様を忘れたのが原因である」
プロフィール
植村弘子
うえむら・ひろこ――昭和53年生まれ。平成13年エスビー食品に入社、営業・PB商品の企画に従事。18年一休に入社。レストラン事業、宿泊事業従事後、カスタマーサービス部部長、執行役員CHRO管理本部長を歴任。令和5年4月㈱ユーグレナ入社。執行役員CSXO(最高ステークホルダー責任者)兼人事部長を経て、6年1月より現職。
編集後記
7年間赤字に陥っていたユーグレナをCo-CEO就任1年目で黒字化へと導いた植村さん。ご自身の体験談、ユーグレナに懸ける思いを赤裸々に語ってくださる様子はバイタリティーに満ち溢れており、多くの人を惹きつける所以を肌で実感しました。植村さんが「人生で最も熱く苦しい時間でした」と打ち明けたユーグレナの社内改革での奮闘をぜひご一読ください。

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