組織を伸ばす経営のあり方 岡山 宏(日世会長) 加藤照和(ツムラ社長)

日本で初めてソフトクリームのビジネスを立ち上げた日世と、漢方薬のパイオニアとして知られるツムラ。共に国内で圧倒的なシェアを獲得し、既に確固たる地歩を築いた両社に、それぞれ新たな成長の道筋をつけてきたのが岡山宏氏と加藤照和氏である。世代を超えてお互いを尊敬し合うお二人の原点、そして各々が事業に懸ける思い。

人の成長なくして組織の成長なし、組織の成長なくして会社の成長なし

加藤照和
ツムラ社長

〈加藤〉 
きょうは念願の岡山会長との対談が実現して、とても嬉しく思います。『致知』の編集部から対談の打診をいただいた時に、お相手はぜひ岡山会長でお願いしたいとお伝えしていたんです。

〈岡山〉 
ありがとうございます。しかし何分こういう対談は初めてなものですから、ご迷惑にならなければよろしいのですが(笑)。

〈加藤〉 
とんでもございません。岡山会長のことは、御社の中国事業の責任者の方を通じてもう10年以上も前から伺っておりまして、3年前にようやく会食の機会を賜った時からお人柄にすっかり魅了されております。

経営においても人生においても大先輩の岡山会長のお話を、きょうはじっくり伺いたく思います。

困難な局面においても逃げずに前に立ち、責任を引き受ける姿勢を貫くことで信頼は培われていく

岡山 宏
日世会長

〈岡山〉 
その3年前の加藤社長との会食の前に、御社のことを少しだけ勉強させていただいたんですよ。すると、当時で創業130年、売上高約1500億円、営業利益約200億円のすごい会社だった。

加藤さんは、そういう伝統ある一流会社を、48歳で社長に就任されて10年以上も背負ってこられたのに、そのご苦労を微塵も感じさせない。それが最初にお目にかかった時の加藤社長の第一印象でした。

そうしていろいろお話を伺っていると、おやりになっていること、お考えになっていることにすごく一貫性を感じました。僭越ながら、そういうブレないところが、加藤社長がいろんな方から信頼される一番大きな要素かなと感じます。

〈加藤〉 
過分なお言葉をいただいて恐縮です。岡山会長は大変パワフルで情熱溢れるお人柄でいらっしゃいますが、一方で17歳も若輩の私にいつも細やかなお心遣いをしていただいて、本当にありがたく思っています。……(続きは本誌をご覧ください)

本記事の内容 ~全10ページ(約13,000字)~
◇お互いの人柄に魅了されて
◇ソフトクリームで6割のシェアを実現
◇取り組むべきは多角化ではなく多柱化
◇子供たちの笑顔が仕事の原点
◇信頼関係を築けばお客様が助けてくれる
◇真剣に向き合ったものに何一つ無駄なものはない
◇リーダーは命懸け
◇当事者意識を持って主体的に仕事をせよ
◇25年かけて取り引きを再開
◇売り上げを3倍にするから社長になりなさい
◇繰り返し語らなければ理念は浸透しない
◇人の成長なくして会社の成長なし

プロフィール

岡山 宏

おかやま・ひろし――昭和21年和歌山県生まれ。44年関西学院大学法学部卒業後、日世入社。常務取締役、専務取締役、海外事業部管掌などを経て、平成27年代表取締役社長。令和4年代表取締役会長。

加藤照和

かとう・てるかず――昭和38年愛知県生まれ。61年中央大学商学部卒業後、津村順天堂(現・ツムラ)入社。米国法人社長、コーポレート・コミュニケーション室長などを経て、平成24年代表取締役社長に就任。


編集後記

新卒で入社したツムラの社長に48歳の若さで抜擢、14年にわたり同社の発展を牽引してきた加藤照和さん。長年の『致知』愛読者でもあります。
その加藤さんが尊敬してやまない経営者の先輩が、高級ソフトクリーム「クレミア」で知られる日世会長の岡山宏さんです。
お二人の経営談義から、企業はトップの器以上にならない、社員の成長が会社の成長である、ということが伝わってきます。

2026年4月1日 発行/ 5 月号

特集 人を育てる

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