4 月号ピックアップ記事 /エッセイ
愛する人のために—— その思いが苦難を乗り越える力になる 京谷達也(一般社団法人楽健道協会代表理事)

古今東西の治療法を研究し、独自に編み出した「楽健道」を通じて、これまで様々な心身の不調を抱える65,000人を超える人々に向き合ってきた整体師の京谷達也氏。しかし、施術、指導、講演と全国を飛び回る多忙な日々の中で、突然の脳出血に倒れ、左半身完全麻痺という苦難に直面する。氏が壮絶な闘病体験から掴んだ、人生の「まさか」から立ち上がっていく心のあり方、愛の力とは――。

「好き」ではなく「愛する」ことができた瞬間、人は責任を担い、「愛する人のため」に自分でも信じられないような力を発揮できる
京谷達也
一般社団法人楽健道協会代表理事
【写真=「毉療維新」には、毉(医)療に感謝と祈りの力を取り戻すという京谷氏の志が込められている】
1970年、富山県で生まれ、スポーツ店を経営する家庭に育った私は、子供の頃から運動するのが大好きでした。様々なスポーツを経験していく中で、特に野球に熱中するようになり、高校時代に2度の甲子園出場を果たしました。
その後、家業のスポーツ店を手伝いつつ、建設業界で働いていたのですが、仕事のストレスで眠れなくなるなど、鬱(うつ)を発症。加えて酷い腰痛にも悩まされるようになり、心身共に追い詰められていったのです。当時結婚して家庭がありましたが、家族には体調のことは隠して一人耐えていました。
そんな時、新聞に整体セミナーの告知が出ているのを偶然目にした私は、その瞬間、「これだ!」と全身に電流がビビッと流れるような感覚を覚えました。これまで自分は治療される側でしたが、体のことをもっと勉強して、自分が誰かを治療する側になるのもよいかもしれないと思ったのです。
さっそく整体セミナーに参加してみたところ、後に師事する先生が頭蓋骨や骨盤を整える施術をしてくださいました。すると、悩まされていた体の不調が、まるで霧が晴れるように消えていくと共に心まですっきりしたのです。
整体の力に感動した私は、仕事と二足の草鞋を履く形で、その先生に弟子入りをしました。2000年、30歳の時です。
先生はアメリカのカイロプラクティックをはじめ、世界中を回って接骨、鍼灸など様々な治療法を修めた方で、本当にたくさんのことを教えていただきました。私自身も修業しながら、カイロプラクティックで広く使われているアプライド・キネシオロジー(応用運動機能治療学)をもとに、独自に試行錯誤を重ねていきました。
その中で、特に日本人が古来大事にしてきた和の精神や古武道に伝わる教えなどを取り入れ、骨や筋肉を本来あるべき位置、姿に整えることで自然治癒力を引き出していく「楽健道(楽健術)」を創始したのです。そして整体の道で生きていくことを決意した私は、2008年、ご縁のあった愛知県で整体院京谷を開設し、整体師としての歩みをスタートしました。……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
◇整体との運命的な出逢い
◇「毉療維新」に邁進する
◇「まさか」は突然やってくる
◇思いが現実を創っていく
本記事では京谷さんに、「楽健道(楽健術)」普及の歩み、突然訪れた脳出血と闘病体験を交え、心身共に真に健康に生きる要諦を語っていただきます。
プロフィール
京谷達也
きょうたに・たつや――昭和45年富山県生まれ。腰痛に苦しんだことを機に、米国のカイロプラクティックで広く使われているアプライド・キネシオロジー(応用運動機能治療学)などを基に試行錯誤を重ね、「楽健術」という独自の治療法を開発。「一家に一人整体師®」の志の下、過去25年で6万5000人超を施術。整体師の育成にも携わる。平成30年 現代書林「腰痛解消神の手を持つ17人」で紹介される。令和4年1月脳出血に倒れ重度の左片麻痺となり手足が動かなくなるも、これまでの経験と楽健術を活かしてリハビリに励み、1年2か月で仕事に復帰。著書に『〝隠れ酸欠〟から体を守る横隔膜ほぐし』(青春出版社)がある。
編集後記
独自の施術法「楽健道」を創設し、心身の不調に悩む6万人超の方々に向き合ってきた京谷達也さんは、突如脳出血に倒れ、左半身完全麻痺を宣告されました。そこから奇跡の回復を果たし、いまも仕事に邁進する京谷さんの闘病体験に、人間の生きる力の偉大さを教えられます。

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