4 月号ピックアップ記事 /インタビュー
すべてが自分を育ててくれる糧になる 小柳典子(ハーバー研究所会長)

1983年の創業以来、主力商品の高品位「スクワラン」を初め、防腐剤パラベン等を使用しない無添加の化粧品を世に送り出してきたハーバー研究所。会長の小柳典子さんは、創業者の実妹として、ハーバーブランドのものづくりの基盤、よき社風を築いた立役者である。経営の様々な山坂を越え、いま自身に起こるすべてが感謝すべき対象だと語る小柳氏に、これまでの歩みと人生で大切な心構えを伺った。
【写真=創業者で兄の昌之さん(前列右)と小柳会長(前列左)、両名の母】

辛いと感じることでも、自分に足りない何かを気づかせるために与えられたものであると信じる。
何事も成長する機会を与えていただいたと思えば、嫌なこともすべて感謝すべき対象に変わっていきます
小柳典子
ハーバー研究所会長
――御社は無添加に徹底してこだわった化粧品づくりを貫き、今年で創業43年を迎えるそうですね。まずは創業のいきさつをお話しいただけますか。
〈小柳〉
当社はもともと健康や美容に関心のあった6歳上の兄・小柳昌之によって、1983年に創業しました。創業する前、1970年代頃から、化粧品に含まれる添加物などが肌のトラブルを引き起こす「化粧品公害」が社会問題になっていました。肌を美しくするための化粧品にトラブルを引き起こす成分が含まれている。そのことに疑問を抱いた創業者は、ならば自分が肌にやさしい化粧品をつくろうと、当社を創業したんです。
最初は健康食品からスタートしたのですが、様々な文献や資料を読み漁っていく中で、人間の皮脂に含まれ、乾燥や紫外線などの刺激から肌を守る成分「スクワレン」の存在に注目しました。
兄は試行錯誤して、創業と同時にスクワレンを安定化したスクワラン100%の化粧オイルを発売し、その後も地道な改良を重ね、20年以上をかけて現在の純度99.9%の高品位「スクワラン」に辿り着きました。
――20年以上も改良を。創業者の熱意が道を拓いたのですね。
〈小柳〉
創業者は2019年に亡くなりましたが、いまも当社の一番の基本になっているのは、創業者が10年以上を費やしてまとめた企業理念「われらの誓い」です。
無添加の化粧品づくりを貫き人々の幸せに貢献すること。そのために従業員とその家族の幸せを守ること。お客様から信頼されること。常に挑戦し進化し続けること。そして最後には「ハーバーは永遠でなければならない」と。この創業理念に当社のすべてがあります。
当社がここまで歩んでくることができたのは、どんな時でも創業精神を大事に、「無添加主義®」を貫き、一つひとつの商品に真心を込めて向き合ってきた結果だと思っています。僅か4名の社員からのスタートでしたが、おかげさまで多くの方にご愛顧いただき、現在は売り上げ120億円、従業員も約570名を数えます。……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
◇創業精神を愚直なまでに貫く
◇専業主婦から突然、工場長に
◇目の前の一個一個に真心を込める
◇事業の基盤は、よき社風と社員同士の心の繋がり
◇あらゆることが感謝すべき糧となる
プロフィール
小柳典子
こやなぎ・のりこ――昭和20年北海道生まれ。高校卒業後、上京し、一般企業の事務職として勤務。59年北海道に戻り、62年ハーバー株式会社入社。北海道苫小牧市の自社工場の工場長、その後、同社社長に就任、現在会長。平成29年株式会社ハーバー研究所社長。令和3年同社会長。6年同社会長兼社長。7年同社会長。
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