4 月号ピックアップ記事 /エッセイ
天地いっぱいに輝いて生きる ~師に学んだ生き方の知恵~ 青山俊董(愛知専門尼僧堂堂頭)

深い味わいのある説法で知られる曹洞宗の尼僧・青山俊董師は1月に93歳を迎えた。九十路のいまなお坐禅指導や講演、執筆など多忙なスケジュールをこなし、席の暖まる暇がない。このほど弊社から『天地いっぱい、命を輝かせて生きる』を上梓した青山師に、薫陶を受けた師の教えを振り返りつつ、生きていく上で大切な知恵をご教示いただいた。

ふと自分がお手洗いの紙の配役をいただいたとして務まるだろうかと考えた時に、「これが仏でなくて何だろう」と思いましてね。それでこの頃は、お手洗いで紙を使う度に「ありがとう、ご苦労様」と手を合わせることにしています
青山俊董
愛知専門尼僧堂堂頭
【画像=弊社から刊行された青山師最新の講話録】
この1月、私は満93歳を迎えました。一昨日まで尼僧堂の摂心や日曜参禅会が続いて、昨日は講演、明日からは信州(長野県)の自坊・無量寺でお茶の稽古を指導することになっております。
名古屋の尼僧堂と無量寺を毎月行き来し、永平寺、總持寺の両本山で提唱(講義)を行い、依頼された原稿も結構あるものですから、これも合間合間に書くことにしています。
この年になると大抵はやることがなくて時間を潰すことばかり考える人が多いのですが、私の場合はどの仕事から先に片づけようか、どこで時間をつくろうかと、毎日がその連続ですから誠に忙しい。この5年ほどの間に脳梗塞、心筋梗塞、大腸がん、心臓発作など立て続けにいろいろな病気を頂戴しました。それでもこうして生かされて、若い修行僧たちと共に歩めるわけですから、考えてみたらありがたいことですわな。……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~(全4ページ)
◇93歳ようやく入り口に
◇大人と小人の違いはどこにあるのか
◇教えは自分の受け皿でしか受け止められない
◇あらゆるものが感謝の対象
プロフィール
青山俊董
あおやま・しゅんどう――昭和8年愛知県生まれ。5歳の時、長野県の曹洞宗無量寺に入門。駒澤大学仏教学部卒業、同大学院修了。51年より愛知専門尼僧堂堂頭。参禅指導、講演、執筆のほか、茶道、華道の教授としても禅の普及に努めている。平成16年女性では2人目の仏教伝道功労賞を受賞。21年曹洞宗の僧階「大教師」に尼僧として初めて就任。令和4年大本山總持寺の西堂に就任。著書に『道はるかなりとも』(佼成出版社)『十牛図・ほんとうの幸せの旅』(春秋社)『泥があるから、花は咲く』(幻冬舎)など多数。最新刊に『天地いっぱい、命を輝かせて生きる』(致知出版社)。
編集後記
「南無病気大菩薩」。93歳になられた尼僧の青山俊董さんは、立て続けに大きな病気を患った時、大病をも自分を磨く好機として拝んだといいます。師縁の大切さに触れながら、人生を豊かにする上で忘れてはならない知恵をご教示いただきました。

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