仏教と量子力学の融合が世界平和をひらく【堀澤祖門×村松大輔】

比叡山延暦寺で最も過酷な修行の一つとされる十二年籠山行を戦後初めて満行し、95歳を迎えるいまなお、ますます情熱の火を滾(たぎ)らせ仏の道を求道し続けている堀澤祖門老師。最先端科学である量子力学の理論を子供たちの教育やセミナーに生かし、多くの人々の持てる潜在能力を華ひらかせてきた開華GPE代表理事の村松大輔さん。よりよい世の中の実現という志を同じくするお二人が語り合う、仏教と量子力学の融合がひらく幸福な人生、対立と争いのない平和な世界へと至る道とは。

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危機に直面する仏教界

<村松> 

それにしても、堀澤先生の真理を求める探求心には凄まじいものがありますね。90歳を越えてもなお、難解な量子力学の本をご自身で赤線を引っ張りながら読まれ、分からない部分は納得するまで何度も質問をされる。なかなかできることではありません。

<堀澤> 

村松さんに出逢うまで量子力学のことは全く知りませんでした。それまで科学といえばいわゆる唯物論的科学でね。要するに人間の精神は脳がつくったものであって、脳が機能を停止すればそこには何もない。科学的に見れば宗教の教えも霊性も何も証明できないというわけです。唯物論的科学は仏教を徹底的に叩いてきた。

例えば、我われは阿弥陀仏の十万億土(極楽浄土)を信じて一所懸命に拝んでいますけれども、天文学で宇宙を隈くまなく調べても、十万億土はどこにもないではないかと。現代では日常生活のほぼすべてが科学の力で成り立っていますから、誰もが科学を疑うことができません。科学と宗教の整合性をどうつけるのか、科学という圧倒的な大風が吹き、大いに揺れているのがいまの仏教界なんです。

もう一つ大変なのは、これまで大乗仏教の経典はお釈迦様が直(じか)に説かれた真説、「金口(こんく)の仏説」だとされてきました。伝教大師も日蓮上人も当時のすべての祖師たちは、大乗経典の一言一句すべてがお釈迦様の言葉であると信じていた。ですから、宗教論争をする時にも、どの経典のどこにこう書いてあると、経典の一言一句を根拠にして論争していたのです。

ところが、科学的な考証によって、大乗経典そのものが「金口の仏説」ではないことが学問的に明らかになってきた。その結果、経典を媒介にお釈迦様と繋がることが難しくなり、宗教の根源である信仰心がぐらついていきました。

では、経典はどうなったかといえば、お釈迦様と繋がる信仰の対象ではなく、学問の対象、文献という「モノ」になっていった。文献として経典を読んでも、そこに信仰心は生まれないでしょう。

<村松> 

唯物論的科学の影響で、宗教者でも神仏の存在、教えを信じられなくなっているのですね。

<堀澤> 

ええ。私はそれを肌身で実感してきて、大変な危機感を抱いてきました。いくらお寺に経典や仏像がたくさんあっても、肝心の信仰心がなければお寺は〝がらんどう〟ですよ。まさに、いま仏教は大難の時を迎えているんです。

量子力学が仏教界に新風を吹き込む

<堀澤> 

そのような中で、村松さんの記事で量子力学という最先端の学問を知り、まるで仏教界に新しい光が射してきたような思いでした。なぜなら、量子力学は唯物論的科学を徹底的に叩いているでしょう? 村松さんと量子力学を勉強することで、科学と宗教はお互いに歩み寄り、最終的には融合できると確信することができたんです。だから、95歳にもなって赤線を引っ張りながら量子力学の本を読んでいるわけだ(笑)。

<村松> 

私が大学や独学で学んできた量子力学は、分子や原子よりもさらに小さい「素粒子」を扱う学問です。素粒子と聞くと粒をイメージしますが、実際は粒のように見えていた素粒子は波でしかない。その波である素粒子は現れたり消えたりする、実体のない非常に不確かで曖昧(あいまい)な存在なんですね。

原子の中にそのような曖昧な素粒子があって、その原子が集まって分子になり、分子が集まって細胞になり、さらに細胞が集まって私たちの体がつくられている。私たちは自分の体を確かな物質だと信じているけれども、量子力学から見れば実体のない素粒子の集まりであって、雲のようにモワモワした曖昧な存在だと言えます。

また、現在素粒子は17種類あることが分かっていますが、その中でも「フォトン」という素粒子が私たちの意識や感情をつくっていると考えられているんです。

<堀澤> 

意識や感情も素粒子であるというのは本当に驚きですね。

<村松> 

ですから、私たちは普段から無意識のうちにフォトンに意識や感情を載せて発振、もっといえばフォトンの波(周波数)を飛ばしているわけです。堀澤先生が「幸せだ」という思いを抱けば「幸せだ」という周波数を帯びたフォトンが、「悔しい」という思いを抱けば、「悔しい」という周波数を帯びたフォトンが発振されていく。

ここで大切なのは、それぞれのフォトンは同じような周波数同士で反応、共振し合う性質を持っていることです。例えば「幸せだ」というフォトンを発振すれば、「幸せだ」という他の周波数と共振して実際に幸せな現象を呼び寄せてくるし、逆に「むかつく!」という周波数を飛ばせば、腹立たしい出来事になって返ってくると。

つまり私たちの人生は日々どのような思いを抱き、どのような周波数を発振しているかに大きく影響されているということです。

<堀澤> 

目に見えない世界が目に見える世界と繋がっていて、大きな影響を与えているわけですね。

<村松> 

それはそのまま宗教の祈りにも通じます。家族や皆が幸せでありますようにと祈ることで、幸せのフォトンが発振され、その人や周囲が調和に満ちた穏やかな状態になっていく。人々が祈りを捧げる神社や寺院に行くと、なぜか心が落ち着くのは、場が調和の周波数に満たされているからでしょう。堀澤先生が住職を務める泰門庵も、先生がいつも祈っておられるので、温かい穏やかなエネルギーに満ちているのを感じます。

<堀澤> 

唯物論的科学では、祈って何になるんだと言われていたのが、量子力学によって祈りは意味があるものだと分かった。これは仏教者として大いに励まされます。

★本記事は『致知』2024年4月号「運命をひらくもの」掲載記事の一部を抜粋・編集したものです。

◎堀澤祖門老師と村松大輔さんの対談には、

・「ゼロポイントフィールド」ですべては繋がっている

・二元相対の世界では争いはなくならない

・一元の世界を知るだけで人生は変わっていく

・一元即二元 相対即絶対

・一念三千 世界を愛で満たす

など、仏教と量子力学の対話から導かれるよりよい人生を実現し、世界を平和に導くヒントが満載です。詳細はこちら 

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◇堀澤祖門(ほりさわ・そもん)

昭和4年新潟県生まれ。25年京都大学を中退して得度受戒。39年十二年籠山行を戦後初めて達成。平成12年叡山学院院長、14年天台座主への登竜門「戸津説法」の説法師を務める。2512月より三千院門跡門主。現在は泰門庵住職。著書に『君は仏私も仏』(恒文社)『求道遍歴』(法藏館)『枠を破る』(春秋社)など。

◇村松大輔(むらまつ・だいすけ)

昭和50年群馬県生まれ。平成10年東京大学工学部を卒業し、父親の経営する会社に勤務。25年脳力開発塾「開華」設立。量子力学をベースに「自分発振」による脳力開発を提唱。現在は小学校から大学、企業などでの研修、セミナーでも活躍。著書に『「自分発振」で願いをかなえる方法』『最新理論を人生に活かす「量子力学的」実践術』(共にサンマーク出版)など。

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