2024年01月04日
最近なんだかうまくいかない、自分の人生をもっとよくしたい……。そんなお悩みをお持ちの方も多いでしょう。
運命を引き寄せるには「まゆみの法則」を心がけることが大切――。そう語るのは、エステティシャンでありながら、当時38億円の負債を抱えていたリゾートホテルを立て直し、経済界からも注目を集めた経営者でもある今野華都子さん。「まゆみの法則」とはいったいどんなものなのでしょうか。今野さんのお話を紹介します。
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「まゆみの法則」・・・「ま」
私たちは二十歳を過ぎるまで、親にご飯を食べさせてもらうのは当たり前、学校に行かせてもらうのは当たり前、服を買ってもらうのも当たり前、そうやって一人前になるまで待ってもらうことで育ててもらいました。
そしてある日、社会に飛び出していきます。
では会社ではどうか。
私たちの多くは自分が待ってもらったことを忘れてしまっています。
本当はいろんな失敗を重ねる中で、技術など様々なことを身につけてきたのに、新しい人に教える立場になると、なんで一回でできないんだって怒ります。
私たちはみんな待ってもらうことで育ててもらってきたんです。
そしてある時がくればほとんどみんな普通にできるようになっていく。できる人がリーダーになります。
そうするとできない人がなんでできないのか、ほとんどよく分かりません。
歌のうまい人は一回曲を聴いただけで、すぐ歌えるようになります。
その人にとっては、なぜ音痴な人がいるのかがよく分かりません。
自分がもらった能力が高ければ高いほど、できない人のことが分かりにくかったりすることがあるのです。
その時に「待つ」ということが必要なんですね。
「まゆみの法則」・・・「ゆ」
次に「ゆ」は「許す」こと。
自分の小さな正義で人を許せない時があります。
でも、私たちはみんな許してもらってここにいるんだと思います。
ほとんどの人が、人様に迷惑をかけているなんて思ってもいないかもしれない。
でも、人様を傷つけたりするような行動や言動があると、私たちはいつも自分が被害者になった時だけそのことに気づきます。
例えば、AちゃんとBちゃんがいて、私はAちゃんと意見が合わないとします。
Bちゃんと「Aちゃんってどう思う?」「おかしいよね」と言っていてもこれということはありませんが、AちゃんとBちゃんが二人だけで、「今野ってどう思う?」って聞こえてきたら、それだけで非常に傷つきますよね。
自分が発している言葉には気づきません。
でも、他の人がそれと同じことを言っていたら自分は気づく。
ですからそういう時に、「許す」ということを思い出してみてください。
「まゆみの法則」・・・「み」
最後の「み」は「認める」こと。
人はいくつになっても、自分のよさに気づけないままでいることがあります。
もっと背が高かったらとか、いろいろと思うことがありますね。
自分のよさというものについて、なかなか知る機会がなかったりすると、それが悩みにもなったりします。
私たちはみんな三十八億年かけてここにきました。
その間誰一人同じ人はいなかった。
そんな自分が果たしてこれでいいのか、分からない時がある。
そこにもし、あなたが持っているものが一番素晴らしいと、その人のよさを教えてくれる人がいれば、それがどんなに心の支えとなることか。
その人が人生の師匠、もしくは会社の上司であったり、その人が自分にとって一番素晴らしいと思える人だったら、どんなにかその人にとっての人生の目標になっていくか。
相手を「認める」ということはそういうことに繋がっていくんですね。
◇今野華都子(こんの・かつこ)
宮城県生まれ。エステティシャン。株式会社アイテラス代表取締役社長 一主婦から、45歳の時にエステの道に飛び込み、第1回LPGインターナショナルコンテストL6(フェイシャル部門)において日本最優秀賞を受賞。2004フランスで審査の結果、世界110ヶ国の中で最優秀グランプリ(世界1位)を受賞。世界一のエステシャンの称号を得る。 全国の経営者を対象に技術も経営もすべては人創りからとの理念を伝え続けている。社長業の傍ら、ライフワークとして日本、アメリカで「洗顔洗心塾」を開催、「顔は脳が入っている袋ととらえ、洗顔を通した自分育て塾」は10年間で10万人が受講する人気講座となっている。 タラサ志摩スパ&リゾート取締役社長、カルナフィットネス&スパ代表取締役社長などを経て、アイテラス代表取締役社長。平成23年から始めた「古事記を学ぶ華都子塾」は全国30か所以上に広まり、受講生は1,000人以上にものぼる。
(本記事は月刊『致知』2011年2月号 、および『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』12月4日より一部抜粋・編集したものです)
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