夫婦円満の秘訣――人間行動学と自己啓発の世界的権威・ジョン・F・ディマティーニに学ぶ

 

仕事や友人関係がうまくいっても、一番身近なはずの夫婦仲がうまくいかない――そう悩んでいる人は多いのではないでしょうか。人間行動学と自己啓発の世界的権威として名高いジョン・F・ディマティーニさんに、お互いの「最高価値観」に気づき、夫婦円満を得る秘訣を教えていただきました。

夫婦の最高価値を達成させる

(ディマティーニ)

オハイオ州で私が行った「ブレイクスルー・エクスペリエンス」セミナーの話ですが、一人の男性が感動のあまりプログラムの最後に私にハグしてくれました。そして続けて言ったんです。

「妻がここにいたらよかったのに。この考え方を彼女にも教えてあげたい」

と。

翌日、ニューヨークに帰った私のもとに彼から「家内がそちらに行くので、ぜひカウンセリングをお願いしたい」と連絡が入りました。

飛行機でやってきた彼女に会った時、私は「依頼主のあなたの夫によるとあなた方が問題を抱えているということですが、具体的にどんな問題ですか」と質問しました。

すると彼女は「私たちは離婚を考えているわけではありませんが、コミュニケーションが全く上手くいっていないので、とてもストレスが溜まっています。口論も絶えません。どうにかできないでしょうか」と。

私はまず、前にお伝えした13の質問項目を使って2人の価値観の階層を明らかにしました。夫の価値観の優先順位はビジネス、ゴルフ、友達、車……、そして彼女の場合は、子供、家族、美容、教育……。

自分にとって価値観の優先順位が低いものを代わりにやってもらう人を見つける。それが結婚です(笑)。 

そこで私は彼女と一緒に、2人の最高価値観を繋ぎ合わせる作業を4時間かけて行いました。

「相手の最高価値観を満たすことに、自分の最高価値観がどのように役に立てるだろうか」、これが彼女からの視点です。  

次に「相手の最高価値観は、どのようにあなたの価値観を満たしているか」を見ていきました。こうして、両者の最高価値観がお互いをサポートしていることを認識していきました。 

そのうちにどうなったと思いますか?彼女の心はご主人への感謝の思いでいっぱいになりました。というのも、彼女は長年自分の価値観を夫に押しつけていたことにようやく気づいたんですね。夫に自分と同じ価値観を持ってほしいと期待していたわけです。   

しかしそれは所謂、非現実的な期待です。なぜなら、夫は誰のものでもない本人のユニークな価値観によって形づくられているわけですから。

「バリュー・ファクター」を使って、自分が相手の最高価値観を達成する助けをしていて、相手もまた自分の最高価値観を達成する助けになってくれている。   

そのことに気づいた時、いまのまま、ありのままの夫に対して深い感謝の念が込み上げてきました。  

そして、彼女から「相手(夫)を変えたい」という願望が消えました。 

相手に対して感謝の状態になった上で、次にこれから彼女が夫とどのようにコミュニケーションを取っていくかを一緒に考えました。そこからまた四時間をかけて対話のトレーニングをしました。夫の最高価値観を満たす形で、どうやって自分の価値観を満たすかというコミュニケーションの訓練です。 

トレーニングを終えた後、彼女はすぐにそれを実践し、それからというもの二人は模範的な仲のよい夫婦になっています。

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(本記事は月刊『致知』20145月号「焦点を定めて生きる」より一部抜粋したものです。月刊『致知』には仕事力・人間力を高める記事が満載です。詳細・ご購読はこちらから

ジョン・F・ディマティーニ

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アメリカの国際的な教育者。幼少期は学習障碍と診断されサーファーを目指すものの、ヨガの導師ポール・C・ブラックと出会い人生に開眼。大学卒業後、行動心理学、量子物理学など多くの学問を修め、独自のディマティーニ・メソッドを開発。著作は28の言語に翻訳され、年間300日は世界を飛び回っている。世界的ベストセラー『ザ・シークレット』に「現代の哲人」として紹介される。最新刊『Dr.ディマティーニの最高の自分が見つかる授業』(フォレスト出版)をはじめ『正負の法則』(東洋経済新報社)『ザ・ミッション』(ダイヤモンド社)など翻訳書多数。

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