松岡修造が語った「五輪メダリストの共通点」がアツい

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オリンピックで世界の頂点に立つ選手に共通したものとは何か――。それは即ち、私たちが仕事で成果を上げる人になるための条件、とも言えるでしょう。日本一熱い男・松岡修造さんと和食の神様・道場六三郎さんとの対談の中で、そのヒントが明らかにされています。

 

世界の頂点に立つ選手に共通するもの

「日本一熱い男」の異名を取るスポーツキャスターの松岡修造さん。現役のプロテニスプレーヤー時代、度重なる怪我に苦しみながらも、27歳の時に世界4大大会の1つであるウィンブルドン選手権で、日本人男子として62年ぶりとなるベスト8進出を果たしました。

現役を卒業してからは、後進の育成とテニス界の発展のために力を尽くしており、世界を目指すトップジュニア選手を対象とした強化キャンプ「修造チャレンジ」はその代表的な活動の1つ。あの錦織圭選手もかつて参加しました。

他にも、テレビ朝日『報道ステーション』では月曜日のスポーツの顔として、フジテレビ『くいしん坊!万才』では18年レポーターを務めるなど、幅広い分野で活躍しています。

そんな松岡さんが尊敬してやまない人生の先輩がいます。「和食の神様」と称される銀座ろくさん亭主人の道場六三郎さんです。かつて一世を風靡した伝説のテレビ番組「料理の鉄人」で、初代「和の鉄人」として27勝3敗1引き分けの圧倒的な戦績を残し、87歳を迎えたいまもなお、厨房に立ち続けています。料理の道を一筋に歩むこと、何と約70年ですから、驚異的と言うほかありません。

お二人はいまから4年前、あるテレビ番組での共演を機に親交が続いており、今回、初めての対談が実現しました。

2時間30分に及んだ対談は、終始和やかな雰囲気のもと、示唆に富んだお話が次々と繰り広げられました。人生の原点である両親の教え、いじめや怪我といった逆境にどう向き合ってきたか、先般の平昌五輪でメダルを獲得した日本人選手の裏話、人を育てる叱り方のコツなど、興味は尽きません。

ここでは特に感動したお話を1つだけご紹介したいと思います。

道場さんが松岡さんにある質問をしました。「オリンピックで世界の頂点に立つような選手に共通したものって何でしょうか?」と。これに対して、松岡さんはどう答えたのか。

「それぞれ選手の性格も違うのでいろいろな要素があると思いますが、共通しているのは“挫折”した経験があるということだと思います。しかも、途轍もない挫折です。それが最終的には一番の力になる。だから、挫折を愛している人ほど強いですね」

松岡さんはさらにこう続けました。

「オリンピックで世界の頂点に立つような選手たちもそうですが、皆本当に大きな挫折を経験しています。でも、そこから逃げない。認めたくない自分の弱さを受け入れることが、本当の強さを得るための条件なのかなと思います。そういうものを乗り越えている人が、いざという大きな勝負の時に、相手に勝つというよりも自分に克つことができるのでしょうね」

自分の弱さや挫折体験というのはなかなか直視できるものではありませんが、そこから目を反らさず、現実をしっかりと容認した上で、いかに行動していくかが問われている。拳々服膺したい教えです。

※この記事は『致知』最新号(2018年7月号)特集「人間の花」より一部抜粋したものです。対談では、フィギュアスケートの羽生結弦さん、スキージャンプの高梨沙羅さん、スピードスケートの小平奈緒さん、テニスの錦織圭さんなど、一流アスリートの強さの秘訣、成功の舞台裏に迫っています。詳細・購読はこちら

【道場さんと松岡さんも『致知』を愛読しています】

◇道場六三郎さんのメッセージ◇

父の想い出の中に、いつも枕元に修養書が有りました。今、私の枕元には『致知』が有ります。『致知』のおかげで安心して日送りが出来ます。私は店の者にも子供にも、『致知』は「人生航路の羅針盤」、また、どこへ流れて居るのか不安な時の「凧の糸」とも伝えています。風の流れ、世の流れ、何処に流れるのか、糸を手操れば足元に帰ります。料理の世界も同じ事。世界で泳ぎ基本に帰る。温故知新。人間の常識本、それが『致知』です。

◇松岡修造さんのメッセージ◇

僕と『致知』との出会いは1995年、ウィンブルドンベスト8に入った年だ。『致知』は僕に世界で戦うために必要な“精神”を教えてくれた。そして今『致知』から学んだことを応援という形でたくさんの人達の心に響く言葉として、これからも伝え続けたい。

☆王貞治さん、稲盛和夫さんなど、あの著名人も『致知』を愛読しています!メッセージはこちらから

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