2016年07月27日
Ω あなたの人間力を高める Ω
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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.7.28
日本の文化・おもてなしを
体験できると人気の道頓堀ホテル。
稼働率約95㌫を誇るホテルを
つくりあげた橋本明元さんが語る
「人生の成功哲学」とは。
────────[今日の注目の人]───
★ 人生の成功哲学 ★
橋本 明元(王宮 道頓堀ホテル専務)
※『致知』2016年8月号【最新号】
※特集「思いを伝承する」P48
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このシャングリ・ラ時代の
3年間の経験が私の土台を
つくったと思っています。
私は中国にいる時も『致知』をはじめ、
森信三先生の本や様々な
経営書を随分読んで、人生の成功哲学とは
何だろうとずっと考えていました。
その答えがシャングリ・ラで
働いている時に分かったんですよ。
それは「謙虚」ということでした。
というのも、シャングリ・ラには
VIPのお客様が多く泊まられますので、
私もそういう方をロビーでお出迎えし、
お部屋までご案内したことが何度もあります。
ユニクロの柳井正さんもそのお一人でした。
私が名刺を渡しても普通そういう
VIPの方は名刺をくれないのに、
「柳井と申します」と。
で、部屋までお連れしたら、
「橋本君、こんな広い部屋
じゃなくていいのに」
っておっしゃるんですよ。
ものすごい人格者だなと身を以て感じました。
他にも東レの榊原定征さんや
トヨタの奥田碩さんなど、
錚々たる経営者にお会いしましたけど、
皆さん実に謙虚な方でした。
ああ、俺もこういう人に
なりたいなって思いましたね。
それ以後、自分の部屋に「謙虚」と
墨書した篇額を飾っていまして、
毎朝、「きょうも謙虚でいられますように」
と額の前で唱え、夜帰ると、
「一日謙虚でいられたか」と
自らの言動を反省しています。
──常に謙虚を羅針盤とされて。
その一方で、傲慢な人にも
たくさん出会いました。
ある時、深夜零時にお客様から
電話が掛かってきて、
「いますぐ来い!」って
いきなり怒鳴られたんです。
それで急いで部屋に行くと、
ちょうど客室の真下にバーがあって、
音楽がうるさくて寝られないと。
確かにこちらが悪かったので、
私は謝って
「部屋を変えさせていただきます」
と言ったんですけど、
その方は受け入れませんでした。
「どう責任取るんだ」とずっと私に説教して、
最後に「土下座しろ」と言われたんです。
私は土下座くらいだったら
全然いいと思って、土下座しました。
そうしたら……
※「謙虚」の二文字を胸に
一度は経営不振陥ったホテルを
どのように再建していったのか。
続きは本誌でお楽しみください!