名プロデューサー・小倉昌男氏


経済界の重鎮であるウシオ電機会長・牛尾治朗さんが
名プロデューサーと称える人物がいます。
ヤマト運輸の生みの親である小倉昌男さんです。

小倉さんが名プロデューサーたるゆえんは
どこにあるのでしょうか


牛尾 治朗(ウシオ電機会長)
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※『致知』2017年1月号
※連載「巻頭の言葉」P4
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一口にプロデューサーと言ってもいろんなタイプがあり、
プロデューサーでありながら演出を務める人、
あるいはプロデューサーを務めながら脚本を手掛ける人もいます。

映画『市民ケーン』などの傑作で知られる
オーソン・ウェルズに至っては、
プロデューサーと監督、製作、脚本を兼務し、
さらには主演までこなしています。
リーダーの個性により、
様々なタイプのプロデューサーがあってよいと私は思います。
 
ヤマト運輸元会長の小倉昌男さんは、
宅急便という画期的なサービスを創造した名プロデューサーです。
 
小倉さんの実家の運送会社は、
創業時より百貨店の配送を専属で請け負っていました。
しかし、立場の弱い下請けのままでは将来はないと考えた小倉さんは、
経営の実権を握ると思い切って百貨店との取り引きを打ち切り、
独自に個人向け小口貨物配送サービスを始め、大成功を収めたのです。



アメリカからやってきたアマゾンも、
小倉さんが礎を築いた宅配網がなければ、
日本でここまで大きな成功を収めることはできなかったでしょう。
 
卓越した先見性と実行力を兼ね備えたプロデューサー・小倉さんの実績は、
いまを生きる私たちにも多くの教訓を与えてくれます。
 
日本の城には、四方を見渡せる高い天守閣があります。
城主はそこへ上ることによって時代を肌で感じ、
大きな決断を下すことができたのだと思います。

未曾有の大変化を迎えたいま、
私たちはより高い天守閣からの視点で今後の趨勢を見極め、
果敢に道を切り拓いていくプロデューサーでありたいものです。


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◆牛尾治朗さんは「巻頭の言葉」を執筆されています◆
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