12 月号ピックアップ記事／致知随想

欅のような人生を天明（心健道場主宰）

幼少期に不思議な体験をして以来、心身の修業に取り組み、人々の心と体を癒すヒーラーとして活躍している天明さん。その数奇な歩みと共に、人生・仕事を好転させていく＜3と97＞の法則、心の持ち方を語っていただいた。

結果はすべて自分にある、自分を治すのは自分である。
そのことに気づいた時、意識や生活習慣がガラッと変わり、人は本来備わっている能力、自然治癒力をどんどん開花させていくのです

天明
心健道場主宰

私が物心ついた頃のことでした。庭先で木の盥（たらい）に入った洗濯物を一所懸命に洗っていた母がこう言ったのです。

「欅（けやき）の木は一度死んでもまた生き返って、300年以上も生きることができるのよ。欅はいつか切り倒されるけど、タンスになって人の役に立っているでしょう。大事に使われて何代もの人に受け継がれていく。あなたはそんな欅のような人になってほしいの」

300年を生きる、なんてすごいことなんだろう――。母の言葉に素直に感動を覚えた幼い私は、「よし、欅になろう」と心に誓ったのです。

そして私の運命を変える出来事が起こったのはその数か月後、昭和22年、5歳の時でした。友達と庭でままごと遊びをしている最中、「お前は世に出る人間になるのだ。人の役に立つ人間になるのだ」と、天から張りのあるエコーのかかった男性の声が聴こえてきたのです。私は「神様の声だ」と直感しました。

母の言葉と天の声。この二つの体験は私の原点として心に深く刻まれ、その後の人生を導くものとなりました。
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本記事では、ヒーラーとして多くの人たちの悩み苦しみに向き合ってきた天明さんに自らの人生をよりよいものにしていくヒントを語っていただきます。全文は本誌をご覧ください。

プロフィール

天明

てんめい――宮崎県生まれ。若い頃より、心とからだについて、修行を始める。その間、深層心理学・哲学・東洋医学を研究し、1992年その集大成である＜3と97＞の法則を著書『いのち』に著す。現在企業・団体・カルチャースクール等でトータルヘルスマネージメントの講演活動を行う。東京・西荻窪にて心健道場を主宰。当道場では　どこへ行っても解消されなかった心身の悩みを持つ方や、自己能力を開発したい方に「心」と「からだ」のカウンセリングを行っている。