【取材手記】「逃げない、諦めない、負けない」——丸和運輸創業者・和佐見勝が語る、運命を開く要諦

~本記事は月刊誌『致知』2026年2月号 連載「二十代をどう生きるか」の取材手記です~

「お客様に心から喜ばれるサービス」を追求し続けて55年

「桃太郎便」で知られる丸和運輸機関を中核会社として、企業の物流業務を一括して請け負う「サードパーティ・ロジスティクス(3PL)」事業を展開するAZ-COM丸和ホールディングス。2025年に創業55年の節目を迎え、売上高2,083億円、拠点全国269か所、従業員25,697名を擁し、東証プライム市場に上場している一流企業です。

「お客様に心から喜ばれるサービスを」という信念の下、アマゾンのラストワンマイル配送、幹線輸送、物流センター運営を支える独自の物流網を構築しています。

1970年に同社を徒手空拳で立ち上げ、一代で今日の繁栄へと導いてきたのが、現在も社長を務める和佐見勝さんです。いまでは物流業界を代表する経営者である和佐見さんですが、24歳の時には無一文になるなど、20代は辛酸を嘗める日々だったといいます。氏はいかにして運命を開いてきたのでしょうか。

月刊誌『致知』最新号(2026年2月号)の連載「二十代をどう生きるか」では、必死で仕事に没頭した和佐見さんの若き日々を振り返っていただき、経営者としての原点に迫りました。

和佐見 勝(わさみ・まさる)
昭和20年埼玉県生まれ。15歳から都内の青果店で修業し、19歳で独立。24歳で運送業を起業、48年丸和運輸機関を設立、社長に就任。平成26年東証二部上場を経て、翌年東証一部上場。現在は日本3PL協会会長、東埼玉テクノポリス共同組合理事長、公益財団法人和佐見丸和財団代表理事も務める。

30年以上に及ぶ愛読者

12月4日(木)、AZ-COM丸和ホールディングス東京本部を訪ねると、和佐見さんは元気よく笑顔で私たちを迎えてくださいました。凛々しい佇まい、ビンビンと響く大きな声、ハキハキとした若々しい口調……とても80歳とは思えないバイタリティーに満ち溢れている。和佐見さんにお会いした印象は、まさにそのひと言に尽きます。ゼロから一大事業を興した経営者だからこそ纏えるエネルギーの高まりに、思わず圧倒されました。

挨拶に続いて、和佐見さんはこうおっしゃいました。「いつも勉強させていただいていますよ」と。

実は、和佐見さんは30年以上に及ぶ『致知』の愛読者であり、2017年10月号特集「自反尽己」のインタビュー欄でご登場いただくなど、長年に亘って弊誌を応援してくださっているのです。

「30年以上読んでいますけど、『致知』には私の課題に対する向き合い方が記されていて、随分勉強になっています。まさに、心を磨く上では最高の教材ですね」

編集者冥利に尽きる思いです。そこから90分に亘って、ゼロから一流企業を立ち上げられた所以や人間的魅力、同社が物流業界を牽引し続けている要諦を感じ取ることができました。本記事では全3ページにわたって、そこで語られた内容を一つひとつ詳らかに紹介しています。

↓インタビュー内容はこちら!

◇「母親の病気を治そう!」
◇誰よりも働いた修業時代
◇逃げない、諦めない、負けない
◇仕事の報酬は仕事である
◇20代は学ぶ時代

必死の精神

和佐見さんにとって人生最大の転機が訪れたのは1970年、24歳の時でした。

15歳から都内の青果店で修業に励んでいた和佐見さんは19歳で独立し、2店舗目まで順調に拡大していました。ところが、連帯保証人になっていた同業の知人が交通事故で急逝してしまい、和佐見さんのもとに約6,500万円(現在価値で約2億円)の返済請求が届いたのです。

全額返済できるはずもなく、八百屋を手放して手元に残ったのは莫大な借金と小型トラック1台のみ。唯一残ったトラックを頼りに、丸和運輸機関の原点となる運送業を起業されました。

和佐見さんは当時を振り返り、次のように述懐されています。

運送業は門外漢でしたから、営業に飛び込んでも全く通用しません。業界の常識すら分からず、「そんなことも知らずに来るな」と怒鳴られる毎日。おまけに銀行からは待ったなしで返済を迫られる。最初の2か月はまるで仕事になりませんでした。

大きな挫折を経験された若き日の和佐見さんの心の支えになったのは、一貫して何事にも無我夢中で取り組むという強い信念でした。

けれども、私は決して諦めませんでした。私の体の中には、「逃げない、諦めない、負けない」という3つが、血液のように流れています。だからこそ、最初の3年間は1日も休むことなくがむしゃらに働き続けました。

創業当時から心懸けていたのが、お客様に徹底的に尽くすことです。例えば、時間がある時に雑巾とバケツを持って会社に伺っては、掃き掃除や便所掃除をする。当時の運送業界は無骨な男性社会だったこともあり、和佐見さんが八百屋で培った挨拶や接客を重んじるやり方が評判を呼び、少しずつ経営は軌道に乗っていきました。

あの頃は判を押してしまった責任を果たすために、とにかく必死でした。トラックが50台くらいになるまではプレハブだった会社の2階に寝泊まりし、お風呂は自分でつくったドラム缶を加工して入っていました。
いまも創業の精神に「必死の精神」を掲げている通り、やはり「何事もやればできる」の心構えが根本だと思います。

「何事もやればできる」の心構えが根本――含蓄に富んだ教えです。

最後に、お話の中でとりわけ心に響いた言葉を紹介します。

「学ぶ者は勝利する。学ばない者は敗北する」

幾多の艱難辛苦に直面しながらも運送業の一道を踏み分けてきた和佐見さんの歩みとそこから紡ぎ出された至言の数々には、逆境を乗り越え運命を開く要諦が凝縮されています。ぜひ本誌をお読みください。

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