「役者である前に一人の誠実な男たれ」——名優・大和田伸也の原点となった父の教え

俳優として数々の映画やドラマ、舞台に出演する大和田伸也氏。その傍ら、舞台演出に絵画、エッセイ、ネット動画、ぬい活と、新たな世界に果敢に挑戦し、78歳を迎えたいまなお第一線を走り続けています。氏の底知れぬバイタリティーはいかにして培われたのか。原点となる20代の足跡を振り返っていただきました。
(本記事は月刊『致知』2026年1月号 連載「二十代をどう生きるか」より一部抜粋・編集したものです)

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「一人の誠実な男たれ」

早稲田大学に入学後は、東京郊外の狭いアパートに下宿。期待に胸を膨らませる僕を待ち受けていたのは、厳しい現実でした。実は、60年代の映画業界は斜陽化の一途を辿り、ほとんどの映画会社は新入社員の採用を休止していたのです。

いったいどうすれば映画業界に入り込めるのだろうか。そこで思いついたのが、役者でした。名うての俳優になれば、映画を撮るチャンスが来るかもしれないと睨んだわけです。こうして大学の劇団サークル「自由舞台」に所属し、演技の経験を積み始めました。

軽はずみな発想で劇団に入ったわけですが、自分の体と心で表現することが楽しくて仕方なく、授業はほとんど出ず、演劇生活に浸っていきました。そして大学3年生の時、兄から「日生劇場でこれからの時代を牽引する劇団が公演を始めた」と紹介されたのです。その劇団こそ、浅利慶太さん率いる「劇団四季」でした。

実際に舞台を見に行くと、「自分にぴったりだ」とひと目で魅せられました。他の劇団と違って演技を学びながら給料をもらえることが決め手となり、オーディションに参加。幸運にも2,000~3,000人もの応募者のうち、約20名の入団者に名を連ねることができました。1968年、20歳の時です。

やるからには中途半端ではなく役者として生きなければならない。覚悟を決めるためにも、大学を中退して劇団四季に入りました。ただ、両親には黙っていました。

入団して半年が経った頃、大役に抜擢された国立劇場での『幻影の城』の公演に両親を招待しました。豪華な席で見てもらった後、「この仕事を始めたから認めてほしい」と初めて打ち明けたのです。

宝塚ファンの母は「いいんじゃないの」と応援してくれたものの、父は怒ったような顔をして何も言わずに帰ってしまいました。それから1週間後、父から巻紙に筆字の手紙が届きました。

「男は自分の好きな道を進めばいい。ただ、役者である前に一人の誠実な男たれ」

人に迷惑をかけたり、人を傷つけたりしないで、誠実に生きろという父の言葉は心に響き、いまなお息づいています。おかげで道に外れることなく、苦しさに負けることなく、ここまで役者業を続けることができていると思います。


~本記事の内容~
◇挫折から見出した夢
◇「一人の誠実な男たれ」
◇人としてどう生きるべきか
◇うまくいかなくても腐らない
◇枝葉よりも太い幹を育てる

本記事には、劇団四季での修業時代、独立後の葛藤、転機となった朝ドラ『藍より青く』への出演をはじめ、大和田さんが俳優としての基礎を磨かれた二十代の歩みを振り返っていただきました。その全貌はぜひ本誌をお読みください。

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◇大和田伸也(おおわだ・しんや)
昭和22年福井県生まれ。早稲田大学在学中に演劇を始め、43年劇団四季入団。46年独立。47年NHK朝の連続テレビ小説『藍より青く』に出演、人気を得る。52年映画『犬神の悪霊』で映画初主演。その後ドラマ『水戸黄門』『踊る大捜査線』シリーズ、映画、舞台など多方面で活躍。著書に『オヤジに言わせろ! 人生は夢と情熱』(竹内書店新社)がある。

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