1時間で読めて、一生心に残る本(『生き方心得帖』)

弊社から毎年発刊している「致知手帳」には、心を鼓舞する金言を掲載した冊子「人生心得帖」が添えられています。この心得帖は本誌主幹が書き留めてきた先人たちの言葉を記したもので、読者の皆様からも好評を博してきました。本書は2018年から2021年までに編まれた同冊子を中心に50篇を収録、書籍化したものです。よき言葉との出逢いが、人の心を変え、行動を変え、よき運命へと導いてくれることでしょう。本書が人生行路を歩まれる皆様の行く先を照らす「一燈」にならんことを願います。

◎各界一流の方々の珠玉の体験談を多数掲載、定期購読者数NO.1(約11万8000人)の総合月刊誌『致知』。あなたの人間力を高める、学び続ける習慣をお届けします。

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刊行に寄せて

「人古今に通ぜず、聖賢を師とせずんば、則ち鄙夫のみ。読書尚友は君子の事なり」

吉田松陰の言葉です。

人は古今の中から学ぶべき聖賢を見つけて師としなければ、つまらない人間になってしまう。

自分を少しでも立派にしようと思う者は、読書を通じて古の聖賢を師友としなければならない、ということです。

また、金蘭生輯録の書物『格言聯璧』にはこういう言葉があります。

魚・水を離るれば則ち鱗枯る
心・書を離るれば則ち神索し

魚が水から離れると鱗が枯れて死んでしまう。同様に、心が聖賢の書から離れてしまえば、薄っぺらなさびしいものになってしまう、の意です。

なぜ我われは先哲の言葉に学ぶのか。学ばなければならないのか。

2人の先賢の言葉に余すところがありません。

弊社が発刊する月刊誌『致知』は、昭和531978)年に呱々の声をあげ、「人間学」をテーマに四十余年にわたって発刊を続けてきました。

本誌が創刊以来、今日まで歩み得たのは、多くの先哲の言葉に導かれた賜に他なりません。

また、弊社では『致知』の創刊当初より、毎年「致知手帳」を発刊してきましたが、2014年版を発刊する際、日頃、目にする手帳に、日々の行動指針となるような言葉を添えることができればと考え、付録として添えたのが「人生心得帖」という薄い冊子です。

これが思いの外、皆様から喜ばれ、翌年からは「この人生心得帖を楽しみに、今年も手帳を購入します」といった方も現れました。

「この心得帖をまとめてぜひ1冊の本にしてほしい」という声もあり、2014年から2017年までの4つの冊子をまとめ、2019年に発刊したのが『人生心得帖』という書籍です。

その『人生心得帖』の発刊から5年の月日が経ち、続編を望む声をいただいたこともあり、このたび姉妹本として『生き方心得帖』を刊行する運びとなりました。

名言は先に人生を歩いていた人たちが残してくれた人生の道標となるものです。

道に迷った時、道標があれば、私たちは迷うことなく、前進していくことができます。

本書に紹介した名言が皆様の人生行路を歩む上での一燈となり、道標となればこれに優る喜びはありません。

令和六年四月吉日                      藤尾秀昭

目次

第一章 運命を創る

老驥、櫪に伏すも 魏の曹操
人間は行き詰まることは絶対にない 松下幸之助  
一歩一歩上がれば、何でもないぞ 鈴木大拙  
学問は倦ずおこたらずして、はげみつとむるぞ肝要 本居宣長  
復はそれ天地の心を見るか 『易経』  
金がないからできないという人は金があってもできない 小林一三  
窮達は命なり 『文選』  
おのれの持ち場を保つ ロバート・ブレア  
人間晩晴を貴ぶ 渋沢栄一  
修行においては、これまで成就ということはなし 『葉隠』

第二章 心の工夫

長寿の秘訣 ジャンヌ・カルマン  
人間は一人で大きくなったのではない 松下幸之助 
忠勤を尽くして至善と思う者は忠信にあらず 二宮尊徳  
太陽が昇るから夜が明ける 東井義雄
新しき計画の成就はただ不屈不撓の一心にあり 中村天風  
本気になると 世界が変わってくる 坂村真民  
ただ今日成すべきことを熱心になせ 釈迦  
事を先にして得ることを後にする 『論語』  
人間の偉大さは天分を生涯かけて出し尽くすかどうかにある 森 信三  
自らの内に咲かせる心の花を楽しもう 平澤 興

第三章 生涯学び続ける

五事を正す 中江藤樹  
どっちのあの人か? 相田みつを  
この環境の中から金メダルは生まれる 井村雅代  
一人一人がみんな高くなることだ 後藤静香
父は子どもの敬の的、母は愛の座 安岡正篤  
人は阿留辺畿夜宇和と云う七文字を持つべきなり 明恵上人  
人間の中には多くの人たちが重なり重なり生きている 松原泰道  
一心だに決定する 森 信三  
人の性は物に因りて遷る 欧陽 脩  
体の中に光を持とう 坂村真民

第四章 二度とない人生をどう生きるか

夢を持て。希望を持て 平澤 興  
徳と毒はよくにている 常岡一郎 
能力を未来進行形でとらえる 稲盛和夫  
目標がその日その日を支配する 後藤静香  
五十六十鼻たれ小僧 作者不明  
恰好 『趙州録』  
至誠に至りては鬼神これが為に感じ 二宮尊徳  
しきしまの 大和の国は 言霊の助くる国ぞ 柿本人麻呂  
「これから」が「これまで」を決める 佐治晴夫  
文明の最高目的は人間人格の発展である アレキシス・カレル

第五章 生き方の極意

切に思うことは必ず遂ぐるなり 道元  
運命は自分自身の心の姿である 常岡一郎  
但惜身命 不惜身命 安岡正篤  
死は、前よりしも来らず、かねて後に迫れり 兼好  
病中の趣味、嘗めざるべからず 『酔古堂剣掃』  
奮始怠終は修業の賊なり 呂 新吾『呻吟語』  
足下を掘れ、そこに泉あり ニーチェ  
ああ、そうだ、と気がついたその時がバースデイ 中村天風  
馴れるということは 三浦綾子  
一つ山を登れば、彼方にまた大きな山が控えている 中川一政

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