子どもたちが〝ぐんぐん〟伸びる子育の秘訣——天才キッズクラブ・田中孝太郎理事長に聴く

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子どもたちがいきいき、輝いている保育園

子どもたちがぐんぐん成長し、才能を発揮する〝奇跡の保育園〟があるという情報を得て、2021年2月、神奈川県川崎市にある「天才キッズクラブ」を訪れました。天才キッズクラブを一から立ち上げた田中孝太郎理事長にお話を伺うと共に、実際のどのような教育を行っているのかも見せていただきました。

園を訪れてまず驚いたのは、子どもたちの元気のよさ。とにかく挨拶も元気いっぱい、教室全体が子どもたちの活気で充満しているのを感じました。また、先生方もそれに負けないくらいのエネルギーで子どもたちに向き合っていることが伝わってきました。やはり何事も素晴らしい会社、組織には活気があります。

そして、午前中の主な教育カリキュラムは運動・体操。田中理事長の掛け声で、4歳~5歳の子どもたちが一斉に倒立や側転、逆立ち歩きを軽々と行い、いきなり度肝を抜かれました。それが終わると、近くの公園の広場でマラソンです。まだ肌寒い中、白い息を吐きながら、皆一所懸命、広場を何週も走ります。田中理事長も一緒になって、一人ひとりに子どもたちの声を掛けながら走っているのが印象的でした。

園に戻ったら、今度は頭を使ったカルタ・カード遊び。しかも普通のカルタ・カード遊びではありません。先生がカードに書いてある固有名詞を時に日本語で、時に英語で、時に逆から読み上げるのです。さらにカードには数字も書いてあり、先生がそれを

「10+20+100-30の数字が書いてあるカードは?」
(それを英語で言う場合も)

というように子どもたちに問いかけます。すると、子どもたちは大人顔負けのスピードでカードを取り合うのです。この光景にもただただ驚くばかりでした。

その他に、跳び箱をしたり、絵本を読んだり、プロの先生の指導で絵を描いたり、子どもたちの心と体をフルに刺激するカリキュラムが続きます。その中で感動的だったのが、一見、運動が苦手そうな子でも、自分のペースで一所懸命に逆立ち歩きやマラソンを最後までやり抜いていることです。そして、頑張った子に対しては先生、子どもたち、全員で手を叩いて褒め、認め合うのです。田中理事長はそうした天才キッズクラブの教育方針を次のように述べています。

「天才キッズクラブという名称ですが、これは当園に通っているから天才になるということではなく、子どもは皆生まれながらに天から素晴らしい才能を授かって生まれてくる。その一人ひとりの才能・個性を、環境を整えることによって、最大限に伸ばしてあげたいという思いからつけたんですね。

そのために力を入れているのが『文武両道』。とにかくいっぱい運動をし、カルタ遊びや足し算・引き算などいっぱい知的な取り組みをして、心と体の両面から才能を伸ばしていく。それから『道徳教育』。挨拶や感謝する心を含め子どもたちがお互いに励まし合い、認め合う利他の心を育むことでそれぞれの個性を発揮させていく。

例えば、当園では毎日、マラソンをしているのですが、必ず一人ひとりの名前をフルネームで呼び、その子が頑張っている姿を『すごい!』『かっこいい!』と徹底的に褒める、認めてあげるんです。その時、『もっと頑張りなさい』『しっかり走りなさい』という指示や命令は絶対言いません。その子が頑張る姿、個性をありのままに認めてあげることを意識しています」

子どもたちの自己肯定感、やる気を育む

確かに、田中理事長が言うように、声を荒げて子どもたちを叱ったり、無理強いしたりという光景は一切見られませんでした。運動でも知的な遊びにしても、子どもたちは楽しくて仕方がない、もっとやりたいという感じで取り組んでいる。嫌々やっている子は私が見た限り一人もいなかった。

実際、田中理事長は10年以上、子どもたちに接し、様々な勉強をしてきた結果、厳しく指導するよりも、よいところを褒めて伸ばしていく「長所進展法」のほうが、子どもたち全体を伸ばしていく上では効果があると確信したといいます。しかも、厳しい指導では、成長していく一部の子がいる一方、才能が開花する前に自信を失って潰れていく子が非常に多いといいます。

そのため、天才キッズクラブでは、まずその子のありのままを褒め、受け入れ、自己肯定感を高めることで、自ら何事にも取り組んでいく「自発性・主体性」「やる気」を引き出すことを大事にしているのだそうです。田中理事長は言います。

「強制しなくても、一人ひとりの個性をしっかり認めてあげて、自己肯定感とやる気を育んであげれば、自らいろいろなことに挑戦し、自然にぐんぐん成長していくのが子どもなんです。(当園には)落ちこぼれて来なくなる子もしません。教育環境さえ整えれば、子どもたちはすごい天才性を発揮する。子どもたちの可能性は本当に〝無限大〟なんですよ」

日本では子どもたちのみならず、大人たちの自己肯定感も他の先進諸国と比べて非常に低いと言われています。そういう中で、田中理事長の教育方針とその実践は日本全体が元気を取り戻し、子どもも大人も輝く国になっていくための希望になると、取材を通して強く感じました。

田中理事長が教育の世界に入ったいきさつ、現在の教育方針を確立するまでの歩みなどが『致知』2021年5月号 特集「命いっぱいに生きる」に掲載されています。ぜひご一読ください。


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(本記事は月刊『致知』2021年5月号の内容に基づき、一部書き下ろしたものです)


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