圧巻の三冠達成。駒澤大学・大八木弘明監督に学ぶ「見えない力」の呼び寄せ方

新年が幕を開けて早々、第99回箱根駅伝にて安定した走りを見せつけ、2年ぶり8度目となる総合優勝、そして学生駅伝三冠という快挙を達成した駒澤大学陸上競技部。実に29年にわたり、同部の陣頭指揮を執ってきたのが大八木弘明監督です。
実は、2021年の箱根駅伝で13年ぶりとなる総合優勝を果たされた際、大八木監督には弊誌『致知』でロングインタビューを行っていました。自らも弊誌を深く読み込んでいることを語っておられる監督。実際にお会いしてお話を伺った編集者(現編集長)が、肌で感じたそのすごさを語ります。
〈2023.1.5更新|手記の内容は当時ママ〉

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「目に見えない」意識の積み重ね

―――この取材をする中で印象に残ったことはありますか。

〈編集者〉
それは紛れもなく……全部です(笑)。中でも今年の箱根駅伝にまつわるエピソードで、特に心に響いたことを2つご紹介します。

駒大は最終10区で3分19秒差を覆し、13年ぶり7度目の優勝を果たしました。3分差以上の逆転劇は実に89年ぶりの快挙で、常識的には考えられない、不可能に近いことだといいます。

まさに奇跡であり、それを見事やってのけた大八木監督や選手たちの姿勢から〝どんなに苦しい状況でも最後まで諦めない心を持つことがいかに大切か〟を学ばせていただきました。

もう1つは、今大会はコロナ禍ということで、胴上げや円陣が禁止されていたため、終了後、大学に戻ってから寮の外で優勝の胴上げを行ったそうです。その時、周りから苦情が来ることは一切なく、むしろ次々に近所の方が集まってきて、歓声が沸き、一緒に喜んでくれたとのこと。

それはなぜかというと、大八木監督が駒大に赴任して間もない頃から、月に一度の地域清掃を26年間ずっと続けてきたからではないかと述懐されていました。

「人のため、地域のために少しでも役に立つことをやっていれば、巡り巡って自分たちに返ってくる」

選手たちに日頃よく伝えてきたこの言葉をつくづく実感されたと聴き、〝目に見えない意識の積み重ねが目に見える結果をつくる力になる〟のだと学ばせていただきました。

―――この記事を通して、読者の方に伝えたいことは何ですか。

〈編集者〉
いま申し上げた2つのことに加えて、皆さんに伝えたいのは、やはり大八木監督ご自身が『致知』の愛読者でいらっしゃることですね。

本誌25ページ3段目に記載されている通り、大八木監督はこう語られています。

「『致知』と出逢って10年ほどになりますけど、飛行機に乗った時とか移動時間や仕事の合間に読ませてもらって、いつも赤線を引っ張りながら『ああ、俺はここが足りなかったな』と反省させられる部分が多くあるんです。私にとっては一番読みやすいというか為になる本です」

駒大陸上部を幾度も日本一に導いた監督が『致知』を心の糧にしてくださっている。創り手としてこんなに嬉しいことはありません。また、一読者としても、『致知』にご登場される各界一流プロに学び、実践し続けていけば、日本一を実現することができるのだと、自信と勇気をいただきます。

ビジネスにもそのまま生かせる教えが満載ですので、ぜひこの記事から仕事・人生のヒントを掴んでいただければと思います。

〈コラム〉大八木弘明監督と『致知』

◉大八木監督は、月刊『致知』を深く読み込んでくださっていることを、過去に新聞で語ってくださいました。会見で述懐された「情熱にまさる能力なし」は、弊誌2019年10月号の特集テーマにもなっています。

「人生の先輩ともいえる方々の言葉を読んでいつも思うのは、自分が失敗してしまったことをきちんと消化することが成功につながるということ。そして、人の心や痛みを受け止めて、人間的にいかに重要かということです。この雑誌の中で得ることができた知識や方法論は、自分の周りでもすぐに役立つものが多くあります。
 ただ、環境が違えば同じことをやっても 結果は変わってくるもの。ただ単に同じことを実践するのではなく、自分の中でかみ砕き、アレンジしたものを、選手に伝えていこうと、日々考えています」 

(2015年12月18日発行『スポーツ報知』より)


◉本誌では8ページにわたり、2021年の箱根駅伝逆転優勝の舞台裏はもちろん、指導者としての土台を養ってくれた体験、「勝つ」チームのつくり方までを贅沢に語り尽くしていただきました。記事全文は致知電子版 アーカイブプランでお読みいただけます。


(本記事は「社内木鶏メール通信」2021年4月5日配信分より一部を抜粋・編集したものです)

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