2018年05月18日
合格率21%。意外と難しい漢検2級問題
早苗
五月雨
散華
疾病
尻尾
竹刀
赤銅
寂然
砂利
従三位
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さて、あなたは、10問中、いくつ答えることができたでしょうか?
(※答えは文章の最後に)
セミナーや研修の講師から、「さぁ、○○さん、お手元の文章を読んでみてください」と、皆の前で指名をされた時。授業中、教科書を輪読する番がだんだん自分に近づいてくる時……。書いてある漢字が読めずに冷や汗をかいたり、おかしな読み方をして恥ずかしい思いをした人は少なくないことでしょう。
日本漢字能力検定は、毎年延べ200万人以上が受検する検定試験ですが、2級合格には、2136の常用漢字すべてが読み書き活用できるレベルが求められます。つまり社会人として求められる漢字能力は、漢検2級合格レベルと言えます。
2016(平成28年)年度に行われた2級の試験には、延べ約17万人が受検しましたが、合格者数は3万6000人程度、合格率は約21%と、準2級や3級と比べて合格率はグッと低くなっています。それだけに2級試験の合格は、価値あるものとなっています。
『漢検2級合格のための速音読ドリル』は、日本語教育の第一人者・齋藤孝先生が初めて制作した漢検対策ドリル。“声に出して覚える”というユニークな漢字学習法で、四字熟語、送りがな、読み、同音・同訓異字、部首、対義語・類義語、熟語の構成、難読語、書き取りまで、実際の出題傾向に合わせて幅広くカバーし、2281問が収録されています。
また、見開きですぐ答え合わせができるページ構成、振り仮名の有無、虫喰い問題など、記憶が脳に定着しやすくなるよう編み出された齋藤流の独自メソッドも魅力の一つ。漢字が苦手な人でも、楽しみながら学習することができるでしょう。
「読解力を支えるのは語彙力であり、さらにその根幹となるのは漢字力である」と齋藤先生。「読めない、書けない」では、職場で恥をかくことになります。ビジネスパーソンとしても必須となるスキルと教養を、ぜひ本書で養ってください。
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社会人として身につけておかねならない必須教養
『漢検2級合格のための速音読ドリル』
齋藤孝・監修
定価=本体1,200円+税
<答え>
早苗(さなえ)
五月雨(さみだれ)
散華(さんげ)
疾病(しっぺい)
尻尾(しっぽ)
竹刀(しない)
赤銅(しゃくどう)
寂然(じゃくねん/せきぜん)
砂利(じゃり)
従三位(じゅさんみ)
齋藤孝(さいとう・たかし)
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昭和35年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。「速音読」をテーマにした著書に『楽しみながら1分で脳を鍛える速音読』『楽しみながら日本人の教養が身につく速音読』『国語の力がグングン伸びる1分間速音読ドリル』、川島隆太氏との共著に『素読のすすめ』(いずれも致知出版社)がある。