2017年01月24日
* あなたの人間力をグンと高める *
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致知出版社の《人間力メルマガ》 2017.1.25
美しい日本語の文章を
声に出して読む音読が
いま静かなブームとなっています。
石橋淑子さんは、
誰もが音読の効果に気づかない30年前に
音読の効果を実感。
独自の「石橋式音読」を
確立してこられました。
───────「今日の注目の人」───
☆ 心に効く音読教室 ☆
石橋 淑子(まねび学園JR尼崎駅前教室代表)
※『致知』2017年2月号≪最新号≫
※特集「熱と誠」P34
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音読教室は学園の隣にある柔道場を
お借りしてのスタートでした。
ところが、
「子供たちの日本語の感性を育てよう」
という目標を掲げて
意気揚々と臨んではみたものの、
初っ端から大きな壁に
直面してしまいました。
生徒が全く集まらないのです。
音読の効果が注目されるいまとは違い、
「日本人は皆、日本語が喋れるのだから、
わざわざ音読を習う必要はない」
という認識がまだまだ一般的でした。
英語教室に通う生徒たちに希望を募って、
やっと七、八名が集まったかと思えば、
残るのは僅かに一、二人。
最初はそういうことの繰り返しで、
教室としてはなかなか定着しませんでした。
そもそも教える私自身が素人で、
試行錯誤の連続なのですから、
生徒たちが思うように増えないのも当然です。
(中略)
好きなこと、楽しいことは長く続きます。
どうしたら生徒たちが音読を好きになり、
楽しんでくれるのか、
私の頭の中は
そのことでいつもいっぱいでした。
読んでリズム感があり、
作品的にも内容が深く、
さらに子供が音読によって共感できるもの、
を基準として
作品を選ぶようになったのはその頃です。
目で追うだけでは難しそうな漱石の文章が、
声に出して読むと実にリズム感があり、
生徒たちが喜んでくれることも、
私には嬉しい発見でした。
そして、もう一つ
私には大きな発見がありました。
その頃、……