2017年01月31日
高知市に住む山崎理恵さんは、
ゴルツ症候群という難病の娘さんとともに、
様々な人生の山坂を乗り越えてきました。
今回はそういう山崎さん親子の
お話の一部をご紹介します。
───────「今日の注目の人」───
☆ 苦しみの中で咲いた笑顔 ☆
山崎 理恵
※『致知』2017年3月号
※特集「艱難汝を玉にす」P34
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音十愛(おとめ)が誕生したのは
二〇〇五年一月二十六日のことです。
山崎家の第三子。
女児ならば音十愛と名前は決めていました。
土佐・高知の女性を象徴する
「乙女ねえやん(坂本龍馬の姉)」
にちなみ、
音を感じ、
愛で満たされた子供になるように、
との願いを込めたのです。
誕生が近づくにつれて、
家族の希望は大きく膨らんでいました。
ところが、出産後、音十愛はすぐに
別室に連れて行かれたのです。
なかなか会わせてはもらえません。
小さく生まれたので
保育器に入れられているのだろう、
きっとそうに違いないと
自分に言い聞かせました。
二日目、看護師さんが寄ってきて、
おっしゃいました。
「お母さん、
先生からちょっと話があるからね」
「あっ、これはただごとではない……」
看護師さんのこのひと言に、
私は凍りつきすべてを察しました。
医師からまず告げられたのは、
音十愛に口唇口蓋裂
(唇に裂け目がある病気)があり、
両手首や足首などに
先天性の異常があることでした。
頭を殴られたようなショックを受けた私に、
医師はさらに……
※山崎さん親子が
多くの人たちの支えを受けながら
歩んでこられた感動の道のりは
最新号の『致知』三月号で
ご紹介しています。