社員の心の荒(すさ)みをなくしたいと
イエローハット創業時から黙々と
掃除の実践を続けてきた、
本誌でお馴染みの鍵山秀三郎さん
その掃除の実践の輪が大きく広がっていく中で、
鍵山さんの思いも
日本社会全体から心の荒みをなくしたい
という大きな願いへと膨らんでいきました。
成人の日を迎える今日、
日本の社会を少しでもよくしたい、
そんな思いがたくさんつまった
「巻頭の言葉」から、
その一部をみなさんにお届けします
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温かい社会をつくる
ためにできること
※『致知』2016年2月号
連載「巻頭の言葉」
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昔の人は、「私」よりも
「公」を優先しました。
貧しい中でも、道普請など公共の仕事にも
当たり前のように参加していました。
しかし現在はすべてを行政に依存し、
それに伴い私的な欲望が膨らむ一方です。
社会の絆が断ち切られ、
善良な人までが悪いほうへ
引きずられているように思えてなりません。
フランスの文学者、ラ・ロシュフーコーは、
「人生は一大事によって
変わるものではない。
日々の小さな出来事が
思わしくいったか、
いかないかによって決まるものだ」
と説いています。
確かに、私もこれまで命に関わるような
大事件に何度も遭ってきましたが、
意外にもそれによって
心が荒れることはありませんでした。
むしろ、靴の踵を踏まれたとか、
すれ違いざまにぶつかったといった、
日常の些細なことで
人は心を荒ませるものです。
心の荒みは人から人へ伝染し、
社会を乱し、人類を崩壊にも
追いやる恐ろしい力があります。
一人ひとりが小さなことにも
気を配って公の心を取り戻すことで、
この社会から心の荒みが
なくなることを願ってやみません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『致知』2月号のテーマは
「一生一事一貫」

表紙は「銀座久兵衛」と「みかわ」の名店主。
当代一流の寿司と天ぷらの主人の対談です
それぞれ一道を究めてこられたお二人の
言葉は心に響きます
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