絹谷幸二さんが語る絵の醍醐味


長野冬季五輪公式ポスターの
原画制作を担うなど、
長年にわたって日本の美術界を
リードしてきた絹谷幸二さん。

圧倒的な迫力で迫ってくる作品を
世に送り続けてこられた絹谷さんが
語る、絵の醍醐味とは。

───────「今日の注目の人」───

絹谷 幸二(画家)
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村上 和雄(筑波大学名誉教授)

※『致知』2017年7月号【最新号】
※連載「生命のメッセージ」P114

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【村上】
絹谷先生はそういった感動をもって、
これまでずっと絵を
描いてこられたのですね。


【絹谷】
そうですね。東京藝術大学などでは
絵を描くテクニックを学びますので、
それによってある程度自分を
隠してしまうことができるんですよ。

ところが何年も画家を続けていくと、
どうしても自分というものが
絵の中に出てきてしまう。

ですから画家として本来
鍛えるべきはテクニック
ではなく、ハートなんです。

本当に不思議なもので、
絵というものは自分の鏡のように、
ハートが映し出される。

いくらテクニックを鍛えていても、
それだけだといずれ
化けの皮が剥がれてくるんです(笑)。


【村上】
僕には分からなくても、
絹谷先生にはそれが分かるわけだ。


【絹谷】
心眼でガッと見ますと、
だいたい10秒か15秒くらいで、
その絵を描いた人の心の中が
パッと分かってくる。


【村上】
それはすごいな。
心の深いところまで映るんですか。


【絹谷】
映ってきますね。
だからこそ、私自身も心を
深めようと勉強してきましたが、
これがなかなか
思うようにはいきません。

仮にいま生きている方
はごまかせるとしても、
よほど心がポーンと入ってないと、
300年後に生きている人とは
語り合えなくなるんですよ。

これが絵の怖いところであると同時に、
醍醐味でもあると私は思うんです。




※常に時代の切っ先に身を置いて
 創作活動に励んでこられたという
 絹谷さんのお話の続きは、
 本誌でお楽しみください。

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