2018年02月12日
35歳の若さでJリーグ・FC岐阜社長に就任するも、
突然難病が発生し、重度障碍者となった恩田聖敬さん。
本誌では、同じく10万人に1人がかかるという
難病を抱えながらも道を切りひらいてきた
佐藤仙務さんとじっくりと語り合っていただきました。
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恩田 聖敬(まんまる笑店社長)
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佐藤 仙務(仙務社長)
※『致知』2018年3月号【最新号】
※特集「天 我が材を生ずる 必ず用あり」P20
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【恩田】
ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気について少し説明しますと、
ALSは筋肉を動かす運動神経のみが侵され、
全身の筋肉がだんだん弱くなっていく難病で、原因は不明です。
(撮影:松原豊)
病気の進行によって自力歩行ができなくなり、話せなくなり、
やがては自力で呼吸できなくなってしまい、人工呼吸器が必要になります。
ただ、知覚や思考は奪われません。
現在、日本に約9,000人の患者がいると言われています。
遺伝性ではないので、誰にでも起こり得る病気です。
【佐藤】
突然の難病の宣告をどのように受け止められましたか。
【恩田】
自分の体が動かなくなる未来を想像し、
まさに絶望の淵に落とされた気持ちになりました。
そして真っ先に頭をよぎったのが妻や幼い子供たちのことでした。
妻はどう思うだろうか、私を見捨ててしまうのではないか。
幼い子供をどう育てればいいのか、様々な思いが頭の中を巡りました。
でも、悩みに悩んだ末、妻に単刀直入に病気のことをすべて話しました。
すると妻は私から目を逸らさずに、
「あなたに生きる意思があるなら、一緒に生きていきましょう」と言ってくれたんです。
【佐藤】
あぁ、奥様が。
【恩田】
いまも妻の存在は最大の支えですね。
ただ、実際に生活していく上では、妻と何度もぶつかりました。
私が少しでも元気をなくしたり、ボーっとしていると
「病気を言い訳にしないで!」「父親として子供の面倒を見て!」
「あなたなら、ALSでもできる方法を考えられるでしょう」と叱られるんです。
もしかすると、病気の前より厳しいかもしれません(笑)。
※絶望を残り越えた先に恩田さんが見えてきたものとは
何だったのでしょうか。この対談は9頁にわたって
最新号で紹介されています。
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