2017年05月30日
碩学・渡部昇一先生が説かれた
「運を引き寄せる生き方」とは。
渡部先生の最後のメッセージとなった
本連載記事には学びが人生の
糧となる学びが沢山詰まってします。
───────「今日の注目の人」───
渡部 昇一(上智大学名誉教授)
※『致知』2017年6月号
※連載「二十代をどう生きるか」P100
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私の二十代は光と影が鮮やかである。
前半は、貧しくてお金がない中で
いかに勉強に打ち込むか、
大学を卒業するか、
そのことに工夫を凝らしていた。
後半は、不遇の時期を経て、
ドイツ留学という誠に
思いがけない奇跡的な幸運に恵まれ、
自分は何と運のいい男で
あるかを感謝するばかりだった。
我われは普段、因果律で生きている。
因果律とは、原因と結果のこと。
ご飯を食べればお腹がいっぱいになる、
勉強をすれば成績がよくなる、
といった具合に、すべての出来事には
原因と結果が存在している。
齢86となり、人生の晩年に
差し掛かったいま、私自身の
人生の歩みを振り返って考えると、
単に原因と結果の関係だけではなく、
それ以外に運という目に
見えない力がどこかで
働いているのではないかとつくづく思う。
運は自分の努力で
どうすることもできない。
しかし、幸運に巡り合う
可能性を高めることはできるはずだ。
私自身の若い頃の体験談から、
そのヒントを得ていただければ幸いである。
※この続きは本誌でじっくりと
味わっていただければ幸いです。
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渡部昇一先生の『致知』推薦の言葉
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老人になると日本の行く末を
いろいろ心配したくなるが、
その中にあって『致知』の読者が
増えてきていることは大きな希望である。
部数がもう3倍になれば
日本の代表的国民雑誌と言ってよい。
創刊35周年の後は、
創刊50周年を祝うことになるわけだが、
その時には代表的国民大雑誌に
なっていることを期待します。