東京五輪が盛り上がりに欠ける理由


3年後に迫った東京オリンピックですが、
いまひとつ盛り上がりに欠ける
感は否めません。

イエローハットの創業者である
鍵山秀三郎さんは
この問題をどうお考えなのでしょうか。

───────「今日の注目の人」───

鍵山 秀三郎
(日本を美しくする会相談役)

※『致知』2017年10月号【創刊記念号】
※連載「巻頭の言葉」P2

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東京オリンピックの開催まで、
あと約3年となりました。
 
本来ならば、
日本国民の期待が日を追って高まり、
明るい共通の話題として、
私たちに希望と元気を
与えてくれているはずです。


ところが最近は、
東京への招致が決まった頃の
あの熱気もすっかり影を潜め、
国家の一大行事にしては
マスコミの報道も
些か盛り上がりに欠けるように
感じているのは、私だけでしょうか。
 
私は、前回の東京オリンピックが
開催された頃の、
国中が沸き立つような熱気を
肌で感じてきた世代であるだけに、
余計に当時との落差を痛感しています。


これは、他の大事件の陰に
隠れてしまったことによるものではなく、
オリンピック各競技の開催地の選定や
施設建設費用、請負業者の決定過程が
すべて不明瞭かつ不明朗で、
国民の不信感や不快感を
招いていることが
大きな要因ではないかと私は見ています。


しかも、新国立競技場の
費用の問題が浮上した際には、
責任者として
決定をしたはずの人たちがこぞって

「私は知らなかった」

「自分は決定する立場にはなかった」

といった言い逃れをし、
この重要な案件を
一体いつ誰が決めたのかさえ
分からないまま今日に至っています。


これはオリンピックの問題に限らず、
築地市場の移転問題も同様です。

国民に真実が明かされないまま、
いつの間にか闇に閉ざされていく問題が
あまりにも多いため……




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