2017年05月24日
無実の罪で164日間勾留された
元官僚の村木厚子さん。
その困難な時期を、
どのような思いで
過ごされていたのでしょうか。
対談のお相手は増田明美さんです。
───────「今日の注目の人」───
村木 厚子(元厚生労働事務次官)
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増田 明美(スポーツジャーナリスト)
※『致知』2017年6月号【最新号】
※特集「寧静致遠」P54
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【増田】
取り調べが行われた20日間も含めて、
勾留は164日にも
及んだそうですけれども、
どんな思いでその長い時間を
過ごされたのですか。
【村木】
まず自分に対して
問い掛けをしました。
一つは、自分は変わったのか。
もう一つは、
自分は何かを失ったのか。
一つ目の答えは、
私は変わっていない。
検事もマスコミも私がやったと
言っているかもしれないけど、
私はやっていないし、
やるような人間に
変わったわけでもない。
二つ目の答えは、
確かに失ったものもあるかもしれない。
でも家族はもちろん、
友人や職場の人から
「信じている」というメッセージを
たくさんいただいた。
自分はこんなに持っているものが
あったんだから、
いいじゃないかと。
この二つの答えを見出して、
相当落ち着くことができました。
二人の娘の存在も大きかったですね。
将来困難に出遭った時、
あの時お母さんも頑張ったんだから、
私たちも頑張ろうと思ってくれるように、
最後まで負けちゃいけない。
結果は神様しか分からないけれども、
とにかく諦めない姿を
娘たちに見せようと思いました。
娘たちのためと思うと
意外に強くなれて、
最後まで頑張り通せる自信が
湧いてきました。
逮捕されてからは、
すべて支えられる側に
なってしまったんですけど、
そんな自分にも
してあげられるものが見つかった。
これは大きな心の
つっかえ棒になりました。
【増田】
勾留の身でも、
してあげられることって
あったのですね。
【村木】
職場復帰してからのことなんですけど、
東日本大震災の後に、……
※いかなる困難にあっても
前向きな姿勢を忘れない村木さん。
最新号ではご自身の人生観、仕事観を
たっぷりと語っていただいています。
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