日本の命運を他国に委ねる?


迫り来る朝鮮半島での有事に
日本はいかに対処すべきでしょうか。

前回に続いて中西輝政さん、
西岡力さんの対談の一部をご紹介します。

───────「今日の注目の人」───

中西 輝政(京都大学名誉教授)
     ×   
西岡 力(「救う会」会長)

※『致知』2017年5月号
※特集「その時どう動く」P20

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【中西】
日本は政府も国民も、
とにかく米中が話し合ってくれて、
目の前で何も起こらなければ
それが一番いい、
みたいな反応をしがちです。

しかし、そういう現状に
糊塗するようなことでごまかしていると、
どんどん矛盾が積み重なって、
日本にとっての生存リスクは
増していくばかりですよ。


【西岡】 
そうなったら、
日本の防衛の第一線が
対馬に後退してしまいますよね。


【中西】 
そうなんです。
実は私はずっと前から、
そういう事態を予想し
注意を喚起してきました。

例えば10年近く前に
『Voice』という月刊誌に
「対馬海峡が三十八度線になる日」
と題した論文を書いていました。


中西先生トップ_TIS7041bw


そして日本周辺の海洋を巡っても

「アメリカ軍が
 人民解放軍に駆逐される日」

が来ると同じ雑誌で
警鐘を鳴らしてきました。


というのも、アメリカは尖閣諸島に
日米安保を適用すると言っていますが、
これは平和時における
「抑止」というレベルの話だけなんです。

中国があえて一線を越えてきたら、
アメリカ軍は尖閣諸島を到底守らないし、
守れないと思いますよ。

それでも米軍が介入しようとしたら、
中国沿岸からミサイルが
雨あられと降り注ぎます。

ただ中国は、
アメリカがいまのところ
それはやめてくれと言っているから、
とりあえず南シナ海や
国内の経済問題などに
専念するために
おとなしくしているだけでしてね。
 
そのことを日本は
よくよく理解して……




※今後の世界情勢の展望については
 ぜひ誌面でお読みください。

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