2017年05月17日
ビジネス社会では、
異文化という壁に直面することも
少なくありません。
日本経済界の重鎮・牛尾治朗さんの
「日本のイエスとアメリカのノー」
という文章は示唆に富んでいます。
───────「今日の注目の人」───
牛尾 治朗(ウシオ電機会長)
※『致知』2017年6月号【最新号】
※連載「巻頭の言葉」P4
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海外との交流が盛んになるにつれ、
日本の文化と、
事実上の世界標準である
欧米文化との違いに
直面する機会が多くなりました。
戦後、私がビジネスで
一番最初に痛感したのは、
日本人が「イエス」から始まる
民族であるのに対し、
欧米人は「ノー」から始まる
民族だということです。
昔から異民族との戦いを
繰り返してきた欧米人は、
交渉においても
相手に対する不信感が前提にあり、
簡単には「イエス」と
言わないルールと
文化を育ててきたのです。
それゆえに、
日本人が相手の話に
99%まで不賛成でも、
共感する部分が1%でもあれば、
「イエス、バット……」
と応じるのに対し、
アメリカ人は、
100%「イエス」の時だけが
「イエス」であり、
90%賛成でも、
10%不賛成なところがあれば
「ノー、バット……」
と返してくるのです。
私が初めてアメリカで
商談に臨んだ時、
先方から「ノー」と言われ、
気落ちして引き揚げようとすると、
「ちょっと待ってください」
と呼び止められました。
わざわざ東京から
やって来たのだから、……
※牛尾さんの興味深い実体験は
最新号でお読みください。
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全国の『致知』読者から届いた声
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もうかれこれ30年近く
購読してきました。
このような本が広く
日本社会に広まることが、
この日本国を強く
充実したものにすると考えます。
継続しての出版を祈念いたします。
───松嶋盛人さん/福岡県