2017年04月11日
その慈愛の深さから
「広島のマザーテレサ」と呼ばれる
中本忠子さん。
中本さんは三十五年間にわたって
身寄りのない貧しい子供たちに
無償で食事と居場所を提供し続けています。
───────「今日の注目の人」───
☆ 人間の真の優しさとは
見返りを求めない ☆
中本 忠子(「食べて語ろう会」理事長)
※『致知』2017年5月号【最新号】
※特集「その時どう動く」P44
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――この活動を始められた
きっかけを教えてください。
少し遡って話すとね、
私は二十一歳で結婚して、
三人の子供を授かりました。
だけど、一番下の子が
生まれて間もなく
夫が心筋梗塞を患って亡くなったんです。
私の父が江田島で
セメント加工業を営んでおったので、
その会社で働きながら、
子育てをしていました。
――女手一つで
三人のお子さんを育てられたのですね。
ええ。その後、昭和五十五年、
四十六歳の時に
中学校のPTAの役員になったんです。
あの頃は、シンナーがすごく流行って
学校が荒れとった。
だから、役員に立候補する保護者もいなくてね。
ある人から推薦された時に私は断りもせず、
「ああ、それじゃやらせてもらいましょう」
って、すぐにPTAの役員になったんよ。
──即諾された。
そうしたらやっぱり放任家庭が多いもので、
夜子供たちが警察に補導されても
親は迎えに行かない。
学校の先生も忙しい。
それで結局、私が連れに行く。
そんなことを繰り返しているうちに……
※中本さんは子供たちと
どのように向き合い。
その心を大きく
変えていかれたのでしょうか。
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