2017年02月12日
創業74年という歴史と
美しい日本庭園を持つ八芳園。
一度は経営危機に直面した
八芳園をV字回復へと
導いたのが井上義則さんです。
「環境が厳しい時は変革を起こす
タイミング」と語る井上さんは、
果たしてどんな変革を
組織に巻き起こしたのでしょうか。
───────「今日の注目の人」───
☆ 喜びの共有が組織を変えた ☆
井上 義則(八芳園総支配人)
※『致知』2017年3月号【最新号】
※特集「艱難汝を玉にす」P40
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──お客様が増え、現場が
対応しきれなくなって
いったんですね。
それを受けて、
オーナーが幹部を集め、
「これからは井上の船に
乗って進めていく」
と号令をかけてくださいました。
でもこのままでは
社内はまとまっていかない
という思いもあって、
私は広告代理店の方などに、
スローガンが必要じゃないかとか、
自分の考えをずっと
伝えていたんですね。
その中で出てきたのが
「TEAM FOR WEDDING」
というスローガンでした。
このスローガンを社員に
伝えてみたら、意外にも
「チーム」という言葉が
社内に溢れ始めましてね。
ウエディングプランナーが、
「このお客様はこういう
願いをお持ちです」
と、社内に発信したら、
「私はこんな衣装がつくれます」
とか、
「俺はこんなサービスができます」
とか、部署を越えて
「一人のお客様の願いを
叶えるチームになろう」
という雰囲気が
生まれていったんです。
──スタッフが一つのチーム
としてまとまり始めた。
で、
「お客様の願いを叶えるためなら、
ある程度は何をしてもいい」
というルールもつくり、
「真夜中に結婚式をしたい
というお客様のお手伝いをしました」
「余命僅かで入院しているお父様に、
ウエディングドレス姿を見せに
行くお手伝いをしました」
などと、実際にお客様に
喜んでいただいたエピソードを
スタッフ皆で共有するよう
にしていきました。
すると、
「私も一緒にお手伝いがしたい」
というように、
「自分たちは一つのチームなんだ」
といううねりがより一層
大きくなっていったんです。
──皆で喜びを共有、
発信することが大事なのですね。
ええ。それで「TEAM FOR WEDDING」の
原点となるエピソードがありましてね。
それはあるウエディングプランナーが…
※経営危機に陥った八芳園の
建て直しに尽力した井上さん。
困難を乗り越えることで
人はキラキラと輝くと語る
井上さんの奮闘記の続きは本誌で!