健康長寿になる3つの秘訣

高齢者にも筋トレを推奨し、
健康長寿の新たな扉を開いた
筑波大学大学院教授の久野譜也さん。

様々なデータや世界の動向にも
通じた久野さんのお話に注目です!

────────[今日の注目の人]───

★ 健康長寿になる3つの秘訣 ★

久野 譜也(筑波大学大学院教授)

※『致知』2016年6月号【最新号】
※連載「生命のメッセージ」P106

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5月11日

【村上】
歩くということがいかに
大事かということですね。
【久野】
歩くのにも当然筋肉を使いますからね。

ただ筋肉というのは、30代から
加齢によって萎縮が始まります。

そして40代以降は何も手を
打たずにいると毎年1パーセントずつ
減っていくんですね。

昔は平均寿命が短かったので、
大した問題にはならなかったのですが、
高齢化社会になるとこれが
切実な問題になってきました。

やはり生き甲斐を持った
人生を全うするためには、
自分の意思で動けることが
必要条件の一つであって、
それを担保するのが筋肉なんですよ。

おまけに筋肉というのは
非常によい臓器で可塑性(かそせい)がある。
【村上】
鍛えれば幾つになっても増えるわけですね。
【久野】
そうなんです。だから幾つに
なっても遅くはないんですよ。

2009年にWHO(世界保健機関)が
「死亡原因ベスト20」
というのを発表していて、

1位は高血圧、
2位はたばこで
3位が糖尿病、
何と4位が運動不足なんですよ。

ちなみに5位は肥満です。

これは認知症でも同じことが言えて、
運動不足だと認知症になりやすい
というデータが最近出ました。

やはり人間というのは、
基本的に動くという前提で
いろいろな機能が備わっているのに、
科学技術の発達とともに
動かなくなったアンチテーゼが、
いまこうして生活習慣病や認知症という
形になって表れていると考えられます。
【村上】
体を動かすことが大事である
ことは誰もが知っていても、
それを義務感だけでは
やれないと思うんですよ。

そこに何か楽しみというか生き甲斐がないと。
【久野】
何もアスリートみたいな
運動をする必要はなくて、
先生のおっしゃるように
生き甲斐とか人との関わり、
そういったものがうまく絡み合って
健康寿命というのは伸びていきます。
【村上】
80歳になって少々体が
不自由なんですけど、
僕にとっての生き甲斐は、
人に喜んでもらうとか、
希望を与えることかな。
【久野】
健康長寿の秘訣には
三つのキーワードがあって、
それが運動と食事、
そして社会的役割です。

つまり村上先生のように
社会的役割を持ち続けている人ほど、
健康度が高いという
データも出ているんですよ。

いま私は社会の仕組みとして
健康長寿が実現できるようにと……

※教授として、また社長として
 日本を健康長寿の国にしようと
 努力を続ける久野さん。

 「筋トレ」普及から街づくり構想まで、
 そのスケールの大きい取り組みの
 全容は本誌でたっぷりと
 語っていただきました。

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