2018年02月21日
「私は自分のことをタンポポ」だと語る。
すさまじい虐待に耐えぬき、何があっても
凹まずに立がってきた島田さんのお話を
昨日に続いてお伝えします。
島田 妙子(オレンジCAPO理事長)
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※『致知』2018年3月号【最新号】
※特集「天 我が材を生ずるに 必ず用あり」P34
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2010年に私が児童虐待防止活動を始めたきっかけは、
いつでも心の支えだった小兄が白血病を患い、
2年間の闘病の末に40歳で亡くなったことでした。
小兄は喋れる間に遺言をいっぱい残しました。
中でも、もし病気が治ったら、ボランティアでもいいから
虐待に関する活動がしたいとの願いは特に覚えています。
入院中にテレビを見る度に、こんなにも豊かな時代に親が子を、
子が親を殺す事件が後を絶たないことに心を痛めていたというのです。
小兄は思いを伝え切ると、一週間後に亡くなりました。
私は号泣もできず魂が抜けたような状態でしたが、
小兄の「虐待に関わる活動がしたい」という思いが私を立ち直らせ、
亡骸に向かって「私がやるよ」と宣言していました。
私自身が親になり誰もが加害者になってしまう
恐ろしさに気づかされたこともあって、虐待までは至らなくとも、
日常の些細なイライラを軽減させたり、
感情をコントロールするお手伝いができないか。
そうした思いを基に、冒頭で紹介したアンガーマネジメントの
資格をはじめ、様々な勉強をして、講演活動を開始しました。
(中略)
「何でそんなに明るいのですか」と最近よく聞かれます。
過去の自分のよかったことを一つだけ挙げるとすれば、
立ち上がる力があったことだと思います。
私は自分のことをタンポポだと思っていますが、踏まれて踏まれて、
落ち込んだとしても、何度でも立ち上がる。
人生には嫌なこと、悲しいこと、腹が立つことなどいくらでもあります。
その度に凹んでいてはダメ。一晩悲しい思いをしても、立ち上がる。
なにくそと自分を奮い立たせる。その連続が人生です。
※過去にどんなつらいことがあったとしても、
未来には素晴らしい世界が広がっていることを
実体験から掴み取られた島田さんのインタビューは
最新号にて5ページにわたって紹介しています。
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極限の体験に学ぶ、人間いかに生きるべきか
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