2017年05月22日
天才や異才が集まる
ソニーコンピュータサイエンス研究所。
来年創立30年を迎えるに当たり。
ファウンダーの所眞理雄さんが思うのは、
これからの人類の持続的発展です。
───────「今日の注目の人」───
所 眞理雄
(ソニーコンピューターサイエンス研究所
ファウンダー)
※『致知』2017年6月号【最新号】
※特集「寧静致遠」P44
──────────────────
──来年創立30周年という
節目を迎えるに当たり、
いまのご心境はいかがですか。
大上段に構えすぎているかも
しれないですけれど、
やはり人類の持続的発展のために
科学技術で何ができるだろうか、
ということをいつも考えています。
人類の持続的発展には、
社会と経済とそれから環境。
この三つの要素があると思うのです。
二十世紀までの科学技術は
経済発展のために環境を破壊したり、
弱い人間を搾取したり、
いろいろな犠牲に
目を瞑ってきました。
ところが、二十一世紀のいまは
大分違うフェーズ(局面)に入っていると
思うのです。
そういう中で
これから科学技術が
どのように人類に貢献するべきか、
悩んでいるわけですけど、
そのための方法論として考え出したのが、
「オープンシステムサイエンス」です。
──オープンシステムサイエンスとは
どういうものですか?
オープンシステム(開放系)とは、
クローズドシステム(閉鎖系)の
対になっている言葉です。
いままでの科学技術は、
デカルトが1647年に唱えた
「方法序説」に準拠して、
問題の領域を定義し、
問題を小さな部分に分けて、
単純なものから順に解き、
見落としがないか
結果を見直すことによって
問題を解いてきました。
簡単に言えば、
「分けて深くやる」と。
これがクローズドシステムです。
大きな問題も分割して考えれば
分かりやすくなるし、
専門性が上がる。
そういう考え方のもと
400年近くにわたって……、
※これからの時代を切り開く
オープンシステムサイエンスとは
どのようなものなのでしょうか。
最新号をお読みください。
───────────────────
全国の『致知』読者から届いた声
───────────────────
町会議員になって一年が経過しました。
いろいろな場で意見を
言う機会があります。
熟読することにより、
堂々と自信を持って自分の意見を
主張できるようになりました。
───福田新一さん/宮崎県