2017年06月20日
スイーツ界の雄・エーデルワイスの
比屋根毅さん。
関西で人気の洋菓子店ムッシュマキノの
牧野眞一さん。
子弟関係でもあるお二人だから
こそ語れる仕事のツボとは。
───────「今日の注目の人」───
比屋根 毅(エーデルワイス会長)
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牧野 眞一(ムッシュマキノオーナシェフ)
※『致知』2017年7月号【最新号】
※特集「師と弟子」P24
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【牧野】
昔は会長から商品開発を
やれと言われても、正直、
商品のことしか頭になかったですよ。
ヒット商品をつくれと盛んに言われて、
よそにないお菓子、いままでにない
お菓子をつくることばかり
一所懸命考えていました。
だから、なかなか会長に
満足していただけるものが
できなかったのかなぁと思うんです。
それである時、お店をつくる
という視点で考えていったら、
必然的にそのお店が必要とする
商品が見えてきたわけです。
ケーキ屋さんだから
ショートケーキがいる、
シュークリームがいる
という発想ではなくて、
そのお店が必要としているから
プリンを開発するんだと。
会長の前でおこがましいんですけど、
そういうことが何となく
感覚的に分かってきたんです。
こんなお話をするのは
初めてですけれども、
いまになってようやく、
あの頃の会長の不満が
何となく分かるんですよ。
【比屋根】
突き詰めて言えば、
どれだけ心を込めて、
妥協をせずに、最高の味を
追い求めていくかということだね。
やっぱりその執念、信念を
なくしたらダメです。
だから僕は毎日会社の
各ポジションを回って、
少し気の抜けているスタッフがいたら
「目が死んでるぞ。
もっと頑張らなければいかん」
と励ます。
逆にイキイキ頑張っている子を見ると、
「そうだ、お菓子は
そうやって喜びを持って
つくることが大事だ」
と応援する。
そうやって毎日皆の肩を叩きながら、
一緒にものづくりに
打ち込むことが生きがいなんです。
今年も新入社員が
38名入ってきたけど……
※師と弟子が本気で語り合う
仕事論、そして人生論。
本誌では9ページにわたって
たっぷりとご紹介しています。