バレーボール全日本女子監督・中田久美さん初登場

仕事論

久光製薬スプリングス監督就任後、国内の主要大会すべて
でチームを優勝に導き、2016年にはバレーボール全日本女子監督に
就任した中田久美さん。その指導者として原点を伺いました。


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中田 久美(バレーボール全日本女子監督)
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高倉 麻子(サッカー日本女子代表監督)

※『致知』2018年4月号
※特集「本気・本腰・本物」P12

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【高倉】
実際に(イタリアから)日本に戻られてから
久光製薬スプリングスに入られるまでは、結構短かったですよね。

【中田】
半年くらいでした。最初はコーチで入って、
監督になったのはその翌年からでした。


(撮影/村越 元)

【高倉】
そこから久光製薬の快進撃が始まるわけですけど、
どんなチームづくりをされたんですか?

【中田】
久光製薬っていうチームは、それまでも決勝に残ったりはしていたものの、
最終的に勝てていませんでした。それが何なのかっていうのがありましたけど、
私からすればチャラチャラしているチームにしか見えなかったんです。

だから私が最初にしたことは、選手のマインドをリセットすることでした。
最初に「どこを目指すの、このチームは?」って選手たちに聞いたら、
「優勝したい、日本一になりたい」って言うんですね。
「だったら日本一になるための練習をしようよ。
じゃそのために何が必要か書くね」って、ばーって書き出したんです。

それから片づけですね。というのも、体育館と隣接する合宿所の廊下に
私物が散らばっていて、中にはやめた選手の箪笥まで放置されていたんです。
すぐに選手を集合させると、「これではダメ、日本一にはなれない。
すぐ片づけなさい」と言って、各自の部屋から体育館の掃除まで
当番をつくって全部一からやり直させました。
 
なぜそうしたかと言うと、周りの変化に気づけない人たちが、
自分たちのチームの問題に気づけるわけがないからなんです。

「汚い」とか「汚れてる」って気づけない人に、
チームの何が気づけるんですかって話です。
日常生活ってすごく大事で、いまはコートの中だけちゃんと
やっていればそれでいいっていう風潮がありますけど、
答えは日常生活の中にある、と私は思うんです。

【高倉】
絶対ありますよね。

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