インド独立の父・ガンジーに学ぶ自分の力の引き出し方


偉人伝は人間学の宝庫である。

そう語るのは、
プロ小学校教師として32年間教壇に
立ち続ける平光雄先生です

平先生の手にかかれば、
どんな偉人の話もいきいきと浮かび上がると
子供たちには大好評

本日取り上げるのは、
インド独立の父ガンジーのお話です

ガンジーの生き方は
私たちに何を教えてくれているのでしょうか――
?

 

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 「自分の力の引き出し方」
                  
        平 光雄(社会教育家)
         

 

        

『致知』2015年12月号

         特集「人間という奇跡を生きる」より

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一人目は、イギリスの植民地下にあったインドを、
非暴力主義の立場から独立へと導いた
インド独立の父ガンジーです。
ガンジーというと、おそらく多くの人にとっては、
意志が強く、どんな困難にも挫けることなく
一国の独立を勝ち取ったという
イメージ
があるのではないでしょうか。
ところが、彼の偉人伝を読み進めていても、
若い頃だけではなく、中年になるまでは
偉人としての片鱗すら感じられません。
例えば、弁護士として初めて法廷に立った時には、
あまりの緊張から話すことを全部忘れてしまい、
そのまま退室してしまっています。
また、何人かで集まって一緒に話をするのが苦手で、
外出する時にはできるだけ人を
避けていたというのですから、

弁護士としても決して
有能と言える

人物ではなかった

ことが窺えます。
ではそんなガンジーを
一体何が変えたのでしょうか。
それは彼が仕事で南アフリカを
旅していた時の出来事と関係があります。
当時、南アフリカでは白人による
黒人への人種差別が行われていました。
そのため彼が列車に乗って移動しようにも、
車掌から「貨物列車のほうに移れ」と迫られ、
「ちゃんと切符を持っている」と抗議をしても、
荷物ごと放り出されてしまったのです。
また、駅馬車に乗っていると、
突然引きずりおろされて平手打ちを喰らわされたり、
白人専用の道に足を踏み入れたら
警官に蹴り倒されたりしてしまう、
という経験までしています。
確かにインドでもイギリス人による
人種差別が行われていましたが、
異国においてこれほどまで酷い仕打ちを受けたことで、
ガンジーの中に差別をなくしたいという
強い気持ちが湧き起こるのです。
実際、彼は当時のことを回想して、
「南アフリカで経験したことは、
 生涯を通じて最も『創造的な体験』だった」
と振り返っています。
つまりこの時差別に対する私憤を公憤に変えたことで
「皆のために粉骨努力しよう」という、
それまでになかった考えが彼の中に生まれたのです。
非常に屈辱的な経験をしたことで、
おどおどしていた一人の人間が
強い意志を持った人物に大きく変わる。
その後の国内における白人支配との
闘いからも分かるとおり、

自分のためではなく、人のために働くことで
信じられないような大きな力が出る

ということを、
ガンジーの生き方が教えてくれているのです。
 
※本誌では、他にも盲目の人・塙保己一
 天才浮世絵師・葛飾北斎が登場します。
 この続きは本誌P40~をご覧ください!

 

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