やけのやんぱちキャンペーン

仕事論

リクルートで求人広告の
営業部門に配属された笹尾さん。

20代の頃の努力が実って
30歳でマネジャーに昇進。

しかし、そこで大きな壁に直面します。
さて、笹尾さんの考え出した
キャンペーンの中身とは──。

────────[今日の注目の人]───

★ 組織マネジメントの面白さに開眼 ★

笹尾 佳子(シダックスビューティケアマネジメント社長)

※『致知』2016年7月号
※連載「第一線で活躍する女性」

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6月28日

努力の甲斐あって30歳で
マネジャーになりました。

その時の私の営業所の売上目標は
3億円だったのですが、
ひと月経っても5,000万円
くらいしか計上できなくて、
全国30営業所の中でもビリ。

何とかしなければと
思って立ち上げたのが
「やけのやんぱちキャンペーン」
でした。


──それはどんなキャンペーンなのですか。


不足分の2億5,000万円を、
多少強引でもいいから皆で想像し合って
「読み数字」をつくっていったんです。


例えば、いつも前を通っているのに
訪問したことのない会社があれば、
そこに飛び込んで50万円。

そういう数字を2億5,000万円
まで挙げていって一覧表にして、
皆で愚直に実行し続けたんです。

やっていくうちにいくつか本当に成約して、
もしかしたらいけるかもしれない
という雰囲気になってきましてね。

さらにドラマがドラマを呼んで、
とうとう3億円の目標を達成できたんです。


──組織の空気が一変した。


私にいつも叱られていた営業マンなんか、
最終日の前々日に新聞広告に
掲載されていた長野の会社に電話したら、
たまたま人事役員の方が電話に出て、
翌朝には500万円の商談がまとまったんです。

乗ってくるとそんな奇跡のような
ことが次々と起こるんですね。


そこからなんです、
私が組織マネジメントの虜になったのは。

それで一年間ビジネススクールで
勉強をして、組織は生き物であり、
リーダーの介入次第で
よくも悪くもなること。

リーダーの「リーダーシップ」
とメンバーの「モチベーション」、
そしてメンバー間の「コミュニケーション」
が上手くマッチングすると、
組織は「1+1=2」ではなく、
3にでも4にでもなることを学びました。

この考え方はいまも私の
組織運営のベースになっています。


──その学びをどのような場で
  生かしてこられましたか。


 
※その後、倒産寸前の介護会社を
 僅か2年で黒字化を果たした笹尾さん。

 そのマネジメント力の神髄とは。
 本誌でお楽しみください。