これで楽になるということはない

企業の第一線で戦う経営者にとって
日々のエネルギーをいかに確保するかは
大切な問題です。

吉田さん、北尾さんの
二人の経営者の話を聞いてみましょう。


吉田 博一(エリーパワー社長)
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北尾 吉孝(SBIホールディングス社長)

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※『致知』2017年11月号
※特集「一剣を持して起つ」P12

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【吉田】 
ところで、北尾さんもそうだと思いますが、
ベンチャー企業のように、
己の一剣を頼みに歩んでいく創業社長というのは、
一瞬たりとも気を許すことができないものですね。

おまけに年を取るにつれて体力もなくなっていくものですから、
私はゴルフもやめ、テニスもやめ、
余計なことは全部やめて事業に専念しています。

全力投球で臨む覚悟がなければ、
事業というのはとても全うできませんね。



【北尾】 
確かにおっしゃるとおりです。
特に創業者の場合は、
何かこれで楽になるということはないんです。

私はSBIを創業してもう20年近くになりますが、
株主からは常にベターなシチュエーションを期待されますし、
周りの状況もどんどん変化していきますから、
自分はそれよりも先を見据えて変化していかなければならない。

ですから土日もほとんどありませんし、
毎朝4時半からマーケットのチェックを
始めるような生活をずっと続けています。
 
私どもは200を超えるグループ会社と
5,000人近い従業員を抱えていますから、
それが続けられなかったらとても責任を全うできないんです。

万一グループの一社に何かあれば、
SBIの名を冠した全社に影響しますから、
常に全体に目配りをしておかなければなりません。


【吉田】 
お互い、相当な体力、気力が要求されますね。