いい会社の条件

仕事論


☆ あなたの人間力を高める ☆
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致知出版社の「人間力メルマガ」 2016.8.14


国内トップシェアを誇る
寒天メーカーの伊那食品工業。

会社の永続と社員の幸せのために、
行っているユニークな取り組みとは──

────────[今日の注目の人]───

☆ いい会社の条件 ☆

井上 修(伊那食品工業社長)
   ×
上甲 晃(志ネットワーク「青年塾」代表)

※『致知』2016年9月号【最新号】
※特集「恩を知り 恩に報いる」P54

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【上甲】
それともう一つ、
伊那食品工業の特徴を挙げると、
「いい会社をつくりましょう」
という社是にありますよね。


【井上】
はい。マニュアルや目標数字のある
会社は世の中にたくさんありますが、
何よりも大切なのは
社是であると考えています。

ですから、我われは成長の
数値目標は掲げていません。

売り上げや利益を伸ばすことを
目指すのではなく、社員一人ひとりが
能力をフルに発揮し、人として
成長していくことを目指しているんです。


もちろん会社ですから、
利益が出なければ
経営は成り立ちません。


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しかし、売り上げや利益を
伸ばすことを第一の目的にすると、
社員の幸せが二の次になり、
人件費や福利厚生費を抑え、
社員旅行や懇親会を
中止するようになる。

これでは会社が正しい方向に
進んでいかないと思います。

ですから、単に売り上げや
利益といった経営上の数字が
いいというだけではなく、
社員やお客様、お取引先様、
地域社会の皆様など、会社を
取り巻くすべての人々が、
日常会話の中で「いい会社だね」
と言ってくださるような
会社を目指しているんです。


【上甲】
その具体的な取り組みの一つが、
朝の清掃活動ですね。

3万坪もあるかんてんぱぱガーデンは
いつ訪れてもゴミが落ちていない。


【井上】
このかんてんぱぱガーデンは、
会社というのは働く社員や
訪れる方々が安心して憩える空間である、
というコンセプトのもと、
自生しているアカマツを一本でも多く
残るように工夫してつくられたんです。

本社やR&Dセンターの他に、
お客様がご利用いただける
会議室や多目的ホール、レストラン、
ショップ、健康パビリオン
などが設置されています。

現在年間35万人もの方々が
訪れるんですが、私たちの一日は
ここの掃除から始まります。

自主的に始業前に出勤し、
竹ぼうきや草かきを持って
あちこちに散っていくんです。

特に当番や担当場所が
決まっているわけでもなく、
社員一人ひとりが考え、必要だと
思う場所を毎朝掃除しています。


会社や周りの環境がいつも綺麗だと、
働いている社員自身が
イキイキしますし、お越しになる
お客様も清々しい気持ちになる。

こういうことが結果として
企業や商品のイメージアップに繋がり、
ひいては会社を永続することに
寄与するのではないでしょうか。


だから、簡単に言えば……



※塚越寛さんの後継者として
 伊那食品工場をリードする
 井上修さんの取り組みとは──。
 続きは本誌でお楽しみください!