『致知』で振り返る2015【Vol.6】 人気作家・北方謙三氏の20代


今年も残すところ今日と明日の
あと二日となりました


年末の大掃除はもうお済みでしょうか
?

さて、「『致知』で振り返る2015」
残すところあと二回です。

『致知』2月号の特集テーマは「未来をひらく」


本日ご紹介する対談には、
多くの読者から「感動した!」
という声を寄せていただきました

 



 


『致知』で振り返る2015【Vol.4】

 





     「青春

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     北方 謙三(作家)
           ×
     福島 智(盲ろうの東京大学教授)


       ? ? ? ?  ※『致知』2015年2月号

 
             特集「未来をひらく」より

 

 




(左:北方氏   右:福島氏)



 

【北方】

 

体験というのは、たぶん小説を書く時の

 

10パーセントぐらいの核にはなっていると思います。

 

 

あとはその体験に、

 

いろんな願望や想像力が加わって

 

小説になっていくんだろうと思いますね。

 

 

 

ですから私の二十代の10年間というのは、

 

そういう肉体労働をしながら

 

ひたすら小説を書き続けたわけですが、

 

その間のボツ原稿がどのくらいあるかというと、

 

四百字詰めの原稿用紙を積み上げて、

 

背丈を越えます。

 

 

 

【福島】

 

はぁ、ものすごい枚数だ!

 

 

そういう不遇の時代があったから、

 

その後の創作のエネルギーに

 

繋がっていったんでしょうね。

 

 

 

【北方】

 

あの十年間はいったい

 

何だったのかとよく考えるんです。

 



そしてあれは青春だったと思います。

 

 

青春というのは意味のあることを

 

成し遂げることじゃないんです。

 



どれだけ馬鹿になれたか。

どれだけ純粋で一途になれたか。

 

 

それがあの背丈を越えるボツ原稿だとしたら、

 

捨てたもんじゃないと思いますね。

 

 

 

青春時代にすべてを完成させようと思っていると、

 

チマチマと小さくまとまった

 

生き方になってしまうだろうと思うんです。

 

 

 

けれども私は10年間馬鹿になって突っ走った。

 

 

?

 

転がっては突っ走り、転がっては突っ走り、

 

それの集積が背丈を越えるボツ原稿の山。

 

 

 

 

これはなかなかのものだと思うんですよ。

 

 



 


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