11 月号ピックアップ記事 /致知随想
「踊りが好き」を 貫いて生きる 井口桂子(舞踊家/アヴァンギャルドダンスデュオ86B210)

前衛舞踏家として国内外で幅広い活動を続ける井口桂子さん。幼少期からプロの舞踏家を志したという井口さんに、その人生の歩みと、何歳になっても好きを貫き、自分らしい人生を生き切るヒントを語っていただきました。
【写真=国際共生創成協会 熊野飛鳥むすびの里にて舞踏を披露する井口さん(右)と相方の鈴木さん(左)】

いま心にあるのは、「もう30年経ったのか」という感慨よりも、「じゃあ、次の30年をどう踊ろうか」というわくわくした思いです
井口桂子
舞踊家/アヴァンギャルドダンスデュオ86B210
目を瞑ると、いまも鮮やかに浮かび上がる記憶――。両親に手を引かれて参加した近所の盆踊り。とにかく楽しくて仕方がなく、幼い私は時を忘れてひたすら踊り続けました。他の日も、太鼓の音を聞きつけては盆踊りに出かけて時間を忘れてまた踊る。この体験が、舞踏家として歩む人生の原点となったのです。
小学4年生でクラシックバレエを始め、中学からはジャズダンスに熱中。この頃には自分は踊りの世界で生きていくんだと決めていました。
両親には、せめて大学に行ってほしい……と言われましたが、私の思いは変わりません。自分で生活費を稼ぐことを条件に、高校卒業後、そのまま都内の団体に所属してプロとして踊るようになりました。
「やりたいことが決まっているのに、なぜ大学に行かなくてはいけないの?」というのが率直な思いでした。
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本記事では舞踏家の道一筋に歩んできた井口さんに、何歳になっても好きを貫き、自分らしい人生を送る秘訣を人生の歩みと共に語っていただきました。
プロフィール
井口桂子
いぐち・けいこ――幼少期から舞踏家を目指し、高校卒業後、東京都内の団体に所属してプロとして踊り始まる。鈴木富美恵氏らと共に女性の5人組ダンスグループ「86B210」を結成。その後、鈴木氏と二人のデュオとして国内のクラブや劇場、路上と様々な場所で踊り、フランス、イギリス、ドイツ、チェコなどヨーロッパにも活動の場を広げる。2007年、業界紙『DANSER』(フランス)『ballet tanz』(ドイツ)にて「best stage34」のトップに選出。ヨガなどを学ぶArt Space
呼応/co-ohTokyoを主宰。2025年11月28日東京・青山にある草月ホールで30周年記念公演を開催。
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