2026年03月28日

W杯男子日本代表やコンサドーレ札幌、横浜F・マリノスの監督として日本のサッカー界をリードしてきた岡田武史さん。現在はFC今治のオーナーとして地方から新たなサッカーの姿を精力的に発信しています。そんな数々のチームを勝利に導いてきた名将に、組織づくりの要諦を教えていただきました。お相手は、福岡ソフトバンクホークス監督の小久保裕紀さんです。
(本記事は『致知』2025年4月号対談「勝運を掴む」より一部を抜粋・編集したものです)
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強いチームに共通するもの
〈岡田〉
僕はいまの岡田メソッドをつくり上げる前に、フィロソフィというのをつくりました。
「ENJOY」(サッカーを始めた時の喜びを忘れるな)、
「OUR TEAM」(自分のチームだと思え)、
「DO YOUR BEST」(チームが勝つために全力を尽くせ)、
「CONCENTRATION」(いまできることに集中せよ)、
「IMPROVE」(現状に満足せず常に進歩せよ)、
「COMMUNICATION」(お互いを理解しよう)の6つなんです。
2つ目に掲げた「OUR TEAM」について少し補足すると、これを伝える時によく皆に聞かせたのが、樽酒(たるざけ)の話でした。
ある村で、夏祭りに大きな樽酒を神様にお供えして秋の収穫を願おうとしたんですが、その年は経済的に厳しくてとても酒を買えそうにないと。
それで、各々がコップ一杯ずつ酒を持ち寄って樽を満たそうということになったんですが、夏祭りの当日にパーンと鏡割りをして飲んでみたら、何と水だった。
つまり全員が、「俺一人くらい誤魔化しても大丈夫だろう」と、こっそり酒の代わりに水を樽に注いでいたわけです。
こういうことって本当に起こりますからね。
ですから、すべての選手が自分のチームだという意識を持って参加することがとても大事だし、そこで全員が同じ方向を向いて前進するためにフィロソフィをつくり、岡田メソッドをつくったわけです。
↓ 対談内容はこちら!
◆自分で判断できる選手を育てるために
◆あの時に比べたら重圧をはね除けた開幕戦
◆支えてくれた人を喜ばせたい一念で
◆自分のチームという意識を持つ
◆理念を共有することの大切さ
◆強いチームに共通するもの
◆これからはエラー&ラーンの時代
◆主体性を育む指導法とは
◆運を掴むためには
◆感謝が持つ不思議な力
◆豊かな人生を築いていくには
◇岡田武史(おかだ・たけし)
昭和31年大阪府生まれ。55年早稲田大学政治経済学部を卒業後、古河電気工業サッカー部に入団し、日本代表に選出。引退後は日本代表監督として平成9年W杯フランス大会で日本初の本選出場、22年W杯南アフリカ大会でベスト16。他にコンサドーレ札幌、横浜F・マリノス、中国スーパーリーグの杭州緑城で監督を歴任。26年FC今治オーナーに就任。著書に『岡田メソッド』(英治出版)、共著に『勝負哲学』(サンマーク出版)など。
◇小久保裕紀(こくぼ・ひろき)
昭和46年和歌山県生まれ。平成6年青山学院大学卒業後、福岡ダイエーホークスに入団。15年読売ジャイアンツにトレード。19年古巣の福岡ソフトバンクホークスに移籍。24年現役引退。25年侍ジャパン代表監督に就任。29年3月まで務め、WBCベスト4。令和2年指導者としてホークスに復帰。6年より一軍監督。著書に『開き直る権利』(朝日新聞出版)、共著に『結果を出す二軍の教え』(KADOKAWA)など。
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