2024年12月15日
累計発行部数140万部を突破した『人は話し方が9割』を筆頭に、作家として数々のベストセラーを手掛けてきた永松茂久氏。永松氏の人生の原点には、物心つく頃から母親に言い聞かされた1つの教えがあったと言います。 ◎今年、仕事でも人生でも絶対に飛躍したいあなたへ――
《1月31日(金)までの期間限定》
充実した2025年を送るための「言葉のお年玉」として、月刊『致知』と人気書籍をお届けする、新春お年玉キャンペーンを開催中です
母が遺してくれた大切な教え
─永松さんはミリオンセラーとなった『人は話し方が9割』を筆頭に、作家として数々の著作を手掛けてこられました。
中でも、お母様やご自身の半生を赤裸々に綴った『喜ばれる人になりなさい』には並々ならぬ思いがあったそうですね。
<永松>
もし自分の棺桶に一冊だけ入れていいと言われたら、間違いなくこの本を選びます。僕にとって一番大切な本です。
亡き母から折に触れて言い聞かされた、僕の原点である「喜ばれる人になりなさい」という教えについて書きましたが、執筆しながら母との思い出や言葉を振り返っていると、涙が溢れて止まりませんでした。大きなものもらいができてしまい、一か月間は治らなかった(笑)。
出版後には多くの方々から感動の声が寄せられ、感慨は一入でした。
─「喜ばれる人になりなさい」という言葉はいつ頃から言われていたのですか。
<永松>
物心がついた頃からです。ある日、母に「大きくなったら何になる?」と聞かれて「一等賞になる」と答えた。「なんで一等賞になりたいの」「だって一等賞はすごいから」。すると、「それじゃあ一等賞にはなれないよ」と諭さとされました。
不貞腐れる僕に、母はこう言うんです。
「この世には〝おかげさま〟という神様がいる。その存在を忘れたらダメ。そしてね、いつかあなたが誰かのおかげさまになるの。一等賞は困った人を助けるために神様がくれるものなのよ。だからあなたは喜ばれる人になりなさい」と。
─ 含蓄に富んだ教えです。
<永松>
だからといって、やんちゃ坊主真っ盛りだった当時は煩わしく思いました
けど、心のどこかで「人に親切にする」ことは心掛けてきたような気がします。それからわが家の壁は、相田みつをさんの『にんげんだもの』の日めくりカレンダーなどで埋め尽くされていました。
徳や利他、感謝といった言葉が無意識のうちに刷り込まれたのは間違いなくこの時期であり、母の影響が大きいと思います。だから、僕がいま作家として本を書けているのは母のおかげなんです。
(本記事は『致知別冊「母」2024 母の力』より一部を抜粋・編集したものです)
◉『致知』2025年1月号に永松さんがご登場!
累計発行部数140万部を突破した『人は話し方が9割』を筆頭に、数々のベストセラーを世に送り出してきた永松茂久氏。氏の作家としての原点は、たこ焼きの行商からスタートし、飲食店経営に奔走した20代にあるという。その歩みを辿ることで、運命を開く要諦を探る。
◇永松茂久(ながまつ・しげひさ)
昭和49年大分県生まれ。平成13年僅か3坪のたこ焼きの行商から商売を始め、15年にダイニング「陽なた家」を開店し、繁盛店に育て上げる。現在は作家として執筆のみならず、次世代の著者育成、出版コンサルティング、出版支援オフィス、講演、セミナーをはじめ数々の事業を展開。令和元年に出版した『人は話し方が9割』(すばる舎)は日販の年間ランキング・ビジネス書部門で史上初の3年連続1位に輝く。著書に『喜ばれる人になりなさい』(すばる舎)『君はなぜ働くのか』(フォレスト出版)など多数。
◎今年、仕事でも人生でも絶対に飛躍したいあなたへ――
《1月31日(金)までの期間限定》
充実した2025年を送るための「言葉のお年玉」として、月刊『致知』と人気書籍をお届けする、新春お年玉キャンペーンを開催中です