4人の子供全員を、理系最難関の東大理Ⅲへ進学させた母親が実践した 「1万冊の読み聞かせ」

4人のお子様全員を、理系最難関の東大理Ⅲへ進学させた佐藤亮子さん。そのユニークな子育てに大きな注目が集まっています。『致知』2022年2月号特集「百万の典経 日下の燈」では、佐藤さんが実践された「1万冊の読み聞かせ」についてお話しいただいています。

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長男が生まれた時、子育てって本当に手がかかって大変だと思ったんですよ。

泣きじゃくる長男を抱えては、

「どうしてほしいか言葉で伝えてくれたら、ママもそれをやってあげられるのにね」

って言ったものです(笑)。

でもよく考えたら、子供ってお腹の中にいる時からママの言葉が聞こえるっていうじゃないですか。

だったら言葉をたくさん聞かせよう。そうして子供が早く言葉を覚えてくれたら、子育ても楽になるんじゃないかと思ったんです。

たまたま6か月の長男を抱えて見学に行った学習塾で、

「歌二百 読み聞かせ一万 賢い子」

と書かれたポスターを見ました。

私はその「一万」という数字が強く頭に残って、童謡を1万曲歌い聞かせ、絵本を1万冊読み聞かせてみようって勝手に解釈したんです(笑)。

人間って数字の入った目標を立てないとなかなか実行できませんから、とりあえずそれを3歳までに実践しようと考えました。

絵本は日本語が綺麗だし、登場人物を通じて人間のよい感情に触れることができます。

「ちゃんと挨拶をしなさい」とか、「人を傷つけることを言っちゃいけない」とか、そういうことは口で言うより、絵本を通じてその大切さを感じ取らせたほうがしっかり身につくんです。

絵本は数分で読めますから、そんなに大変ではありませんでした。逆に子供たちと一緒に、私も本当に楽しみましたよ(笑)。

長男が3歳になる前日までに1万冊を読み終えることにしたんですけど、既に半年経っていたので、2年半で1万冊です。電卓を叩くと、1日15冊で達成できる計算になります。

累計冊数をカレンダーに記録しながら読んだんですけど、そうすると毎日どんどん貯金が貯まるみたいで、すごく楽しかったです。

もちろん、子供が聴きたくもないのに無理やり聞かせるのはよくありません。

だから膝の上に乗せて読むだけでなく、玩具で遊んでいる時は側で読むんですよ。それでもちゃんと耳に入っていて、面白かったら遊びの手を止めて聴き入っていましたね。

読み方にも工夫を凝らしました。

声色を変えたり、大きな声で読んだり、ゆっくり読んだり。

特に大事だと思ったのが“間”です。

ここぞという場面では、一瞬息を吸って間を置くと、子供が

「何、何、何?」

って身を乗り出してくるんですよ(笑)。

***

取材が始まるや、息をつく暇もない勢いで話し続けた佐藤さん。

泉の如く湧き出てくるエピソードは、1つひとつがとても微笑ましく、印象的で、納得できるものばかりでした。

お子さんが生まれてすぐに小学校のすべての教科書を取り寄せてチェックしたり、教科書から消えた童謡を歌い聞かせるため事前に教材を買い求めて練習したり、愛する我が子に愛情の限りを注ぎ込んだ佐藤さんの根柢にあったのは、

「子育ては18年限定の営み。だったら自分にできる限りのことをしよう」

という思いでした。

『致知』2月号では、そんな佐藤さんに、1万冊の読み聞かせをやり抜くコツや、お勧めの絵本、そして子育てについての考え方などをご紹介いただいています。

ぜひご一読ください。


(本記事は月刊『致知』2022年2月号 特集「百万の典経 日下の燈」の内容に基づき、一部を書き下ろしたものです)

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佐藤亮子さんの記事全文は『致知』2022年2月号 特集「百万の典経 日下の燈」をご覧ください。子育てに留まらず、仕事や人生のヒントとなる教えが盛りだくさんの一冊です。

佐藤亮子さとう・りょうこ
大分県生まれ。津田塾大学卒業後、大分県内の私立高校で英語教師を務める。結婚後は専業主婦として長男、二男、三男、長女の4人の子供を育て、全員東京大学理科三類に進学。現在、長男と二男、三男は医師として活躍し、長女は東京大学医学部に在学中。その育児法、教育法に注目が集まり、進学塾のアドバイザーを務めながら、子育てや勉強、受験をテーマに全国で講演を行う。著書に『「灘→東大理Ⅲ」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方』(角川書店)『我が家はこうして読解力をつけました』(くもん出版)など。

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