お正月に「おせち」を食べる理由

新年あけましておめでとうございます。いよいよ令和7年の新しい年を迎えました。初詣に行かれたり、おせち料理を食べたり、楽しいひと時を過ごされているかと思います。今回は、『#年中行事はじめました』(井垣利英・著)より、何気なく新年に食べている「おせち」の食材まつわるお話をご紹介します。

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おせちの食材の意味

(井垣)
おせち料理は年神さまにお供えして、一年の福を招くためにいただくもの。

すべての品に、縁起かつぎや願いが込められています。

「海老」はひげが長く背中が曲がっているところから老人の姿をイメージし、「腰が曲がるほど長生きできますように」と願う縁起ものです。

「きんとん」は金団の当て字で、黄金の布団つまり財宝を表わします。

「黒豆」はマメに生きる語呂あわせから、一年の健康を願います。

「数の子」は卵がたくさん詰まっているところから「子孫が長く栄えるように」。

「田作り」は、材料のいわしが畑の肥料に使われていたことから「作物がたくさん採れますように」。

「昆布巻き」は「よろこぶ」の語呂合わせ。

「ぶり」は出世魚なので「出世」の縁起もの。

「たたきごぼう」は「長く根を張って生きる」意味があり、たたいて身を開くので「開運」の意味も。

「れんこん」は穴が開いているので「見通しが開ける」という縁起かつぎ。

「なます」は人参の紅、大根の白で紅白をあらわし「おめでたさの象徴」です。

「里芋」は子いもがたくさんつくので「子孫が長く栄えるように」。

「伊達巻」は書物の巻物のイメージから「勉強がはかどり成績があがる」、
反物を連想させるので「衣装もち」の縁起かつぎ。

「かまぼこ」は半円形の形が日の出に似ているため「新年の慶び」をあらわします。
  
品数をたくさんそろえるのは大変だったら、
自分が願いたい縁起かつぎの品を、数品食べるのでもいいと思います。

たとえば、もっと貯金を増やしたいなら「きんとん」を、健
康は生きる基本なので外せないと思うなら「黒豆」を。

奇数は縁起のいい数字とされますから、
一品、三品、五品、七品、九品と奇数でそろえてみましょう。


(本記事は『開運#年中行事はじめました』(致知出版社)の内容を一部抜粋したものです)

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◇井垣利英(いがき・としえ)
株式会社シェリロゼ代表取締役、人材教育家、メンタルトレーナー、マナー講師。名古屋生まれ。中央大学法学部卒業。 女性が多く働く全国の企業で、社員研修、講演会を年間100本以上行う。化粧品、ジュエリー、エステティック、介護、幼児教育などに携わる女性のやる気とマナーを向上させ、売上アップにつなげる日本で唯一の専門家。活動は15年以上に及び、これまで、3000人以上の自社スクール受講生の人生を好転させた。テレビ出演、新聞、雑誌の取材は200件以上。『仕事の神様がひいきしたくなる人の法則』(致知出版社)、13万部を突破した『しぐさのマナーとコツ』(学研)など著書多数。

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